心の運転マニュアル本「ブッタとシッタカブッタ」

仏教哲学の解説書?認知療法の実践の書?
いえいえただの4コママンガです
でも、これを読んで気持ちが楽になる人は
いっぱいいるはずだと思いますよ。

ブッタとシッタカブッタ、第1巻、心の運転マニュアル本

「どうして」って思った時は悩みの根本を知るチャンス!

シッタカブッタは悩めるブタ。
「恋ってどうして苦しい時があるのかなぁ」
「人に認められないとどうして苦しいんだろう?」
「淋しい気持ちってどこからくるのかなぁ」
そんな毎日のジタバタの中で本当の自分を発見していきます。

人生と道案内
目をつぶって歩く者は・・・どぶにはまる。
目をつぶって歩く者に案内された者は・・・いっしょにどぶにはまる。
目をつぶって歩く者に案内される目のあいた者は・・・いやいやながらに、いっしょにどぶにはまる。

神について
子供の頃、困った時は母の助けを求めた。
母は全能の神のようにボクを守り救ってくれる気がした。
だが、母は1匹のブタだと知ってから、ボクはかわりになる神を探した。 だがそんなものはいない。
よりかかる神をさがしている限りボクは目覚めることができなかったのだ。

ブッタとシッタカブッタ、第2巻、そのまんまでいいよ

ものの見方を切り替えたらこころはずっと楽になる。

起きてしまった現実を変えることはできないけれど
心は変えることができます。
たくさんの悩めるブタをとおして、
心のしくみやものの見方がわかってきます。

<ただの自分>を見つけると
人はおのずと内側から変わってしまう

昨日はもう死んじゃってる時間
明日はまだ生まれていない時間
生きてる時間はたった今
いま何ができる?

自分の体験の中から
自分で気づいて
自分で体得しないと、
この本もまた単なる「知識」のひとつで終わってしまう
「知識」それはまたひとつの思いこみの種を増やすだけ

ブッタとシッタカブッタ、第3巻、なあんでもないよ

四苦八苦の説明に始まり、主に「ものの見方」の誤りからくる心の苦しみをテーマにしています。

大切なことだから何度でも言うよ
心はどんどん変化していくもの
永遠に変わらないものじゃない

盲信
A:わたしたちの宗教はとても寛容です
B:いやいやわたしたちの宗教の方が寛容です
A:そんなことはない、わたしたちの方が広い心を持っている
B:とんでもない、わたしたちの方がずっとずっと寛容な心を・・・
A:このーっ、俺たちの方が寛容に決まってるじゃんか!
B:ふざけんな!こっちの方が・・・
A:このーっ!
B:なんだとバカヤロッ!

おきてしまったことはそのまんましかない
ボクたちはそのまんまの今を覚悟するしかない
ボクたちはそのまんまでいいんだ

人生に意味がないということは
あらゆる意味を持っているということ
意味がないことを知ったら意味をプレゼントすればいい
いつでも意味がないことを知っているから大丈夫
意味がないことを体で覚えないと
自分で作った意味にふりまわされる

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【解説】

私にとって、ブッタとシッタカブッタの第1巻と第2巻は、今までいろいろ失敗し続けて、あげくにどよよよーんって落ち込んで、最終的につかんだ自分の考え方で、世の中を生きていくには、「とりあえずこう考えときゃ楽に生きられる!」と言う自分にとってはごく普通の考え方なんですが、世の中には自分と同じ考え方をしている人が他にいないなぁ・・・まぁ俺は元々変わり者だからしかたがないかぁ・・・って思っていたところ、世の中には自分と同じ考え方をしていた人がいた!とびっくりさせられた本です。

第3巻で著者の方が私より一枚上手だと知って、いろいろと物事の考え方を勉強させてもらいました。

ちょっと気になる点
「今までしんどかったんだろ、今の自分を認めていいんだよ、もっと自分を認めて楽になろうよ。」が基本のテーマで、日本的仏教思想を著者が自分なりに消化した「自分仏教」の視点から見た、自分の心や他人の心の流れや動きを解説している本なのですが、楽になって元気になったらまた元気出して歩こうよって勧めがあまり強調されていないのがちょっと残念です。

今まで仏教思想にまったく縁が無い人が読んだら、
「へぇー、世の中にはこういう考え方があるのかぁ!」
って目からウロコになること請け合いで、私の大好きな本です。

株式会社メディアファクトリー刊 小泉吉宏著

ブッタとシッタカブッタ〈1〉こたえはボクにあるブッタとシッタカブッタ、第1巻、定価998円

ブッタとシッタカブッタ〈2〉そのまんまでいいよブッタとシッタカブッタ、第2巻、そのまんまでいいよ 定価998円

ブッタとシッタカブッタ〈3〉なぁんでもないよブッタとシッタカブッタ、第3巻、なあんでもないよ 定価998円

順番関係無しに楽しめる本ですが、内容が順番にレベルアップして行きますから、最初から読んだ方がいっぱい楽しめますね。

ゆーじ
2002/04/06


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