引用先が「学習研究社」ってのがそもそもの失敗でしたね。50代以上にとって
学習研究社、略して「学研」という会社は、1960〜1970年代には公立小学校の
公式副読本として、「学研の学習」「学研の科学」が全国の小学生に購買されて
いた時代があり、また、公文式の塾の次ぐらいに有名な全国展開するフランチ
ャイズ制の塾も運営していて、きわめてまともな会社というイメージがあります。
ところが40代以下の若い世代からすれば学研とは、「学研のムー」に代表される
トンデモ科学本、オカルト本の発行元として 「嘲笑」 される対象であり、なんで
あんなアホ会社が「学研の学習」「学研の科学」というまともな本を出してるのか、
きわめて謎の会社でもあります。
「学研のムー」は日本全国の書店に置いてありますので立ち読みしてみてください。
私の言わんとしていることが一読するだけですぐにわかると思います。
「学研のムー」というオカルト雑誌が主張するトンデモ科学、オカルト科学の
記事の中で、キリスト教関係での有名どころでは、
1)イエス・キリストは、ゴルゴダの丘で死なず、その後日本に渡り、
青森県の戸来村というところで一生を終えた。
根拠は、磔の時にイエスの取り巻きの中の金持ちが(イエスの墓を用意した人)
ローマ人の100人隊長に賄賂を握らせ、絶命しないうちに磔から下ろして手当をし、
生き返ったイエスはその後インドに渡り、仏教をマスターして日本に来て一生を
終えたという主張。ちなみに青森県の戸来村では、「おらが村はイエスキリストが
最後を迎えたヘブライ村」として町おこしに頑張っています。
他には、イエス・キリストが磔で一度死んでからよみがえり、皆の見ている前で
天に上がって行ったのは、イエス・キリストは地球人ではなく異星人だったから。
水の上を歩く奇跡や死んでから天に行く奇跡は反重力装置さえあれば誰でも
簡単に出来る。だから精子なしでマリアから生まれたイエス・キリストは異星人であり、
全知全能の神とは科学文明の進んだ星のエイリアン集団であるという主張もあります。
2)イスラエルの消えた10部族は日本人。
北部イスラエルの消えた10部族はその後シルクロードを渡り日本に来て、日本人と
合流したという主張で。その根拠は。日本全国の神社にイスラエルの六角形の印が
刻まれている。地方で歌われている民謡のはやし歌の中に、日本語としては意味不明
だが、現イスラエル人が聞けば一発でわかるヘブル語のセリフが多数含まれている。
また、皇室の持ついろいろな宝物の中に、あきらかにイスラエルを象徴するものが
多数含まれている。なのでイスラエルの消えた10部族は日本人になり、皇族の中に
イスラエル10部族の血も混じっているはず。という主張。
3)世界支配をたくらむフリーメイソンのイルミナティ
秘密結社フリーメイソンの中にイルミナティという大金持ちと支配階級で構成される
グループがあり、そのグループは悪の神の是認を受けて世界支配をたくらんでいる。
その証拠は神の名はヤハウェなのに、フリーメイソンでは「エホバ」という名前を使って
いるから。という主張
とまぁ、こういう主張をするのが学習研究社の出版する科学本なわけです。
(徳間書店もトンデモ本を出すけれど歴史と伝統のある学研にはかないません)
なので学習研究社の出す本をソースにするということは、
「なんだ学研のムーかよ」、「例の学研のムーのあれかよ(プププ 」
ということになって、学研の科学本を大まじめに取り上げれば取り上げるほど
当人の頭の程度を疑われちゃうことになる諸刃の剣です。
大まじめに学研の科学本を引用してましたので、
たぶんまわりの反応を全然予想できてないと思うので解説しときます。