ただ今自宅でTV見てますので、あまり正確ではないかもしれませんが、一応お答えしておきます。管理人さん、長くなっちゃったらお許しくださいね。
まず、「ラジオ鉛」というのが、何を差すのか不明ですが、U, Thから放射壊変により生じたPbの質量数206, 207, 208の同位体のことでしょうか。また、「放射性元素の影響により、通常の鉛等がラジオ鉛等に変化し、壊変後に生じるラジオ鉛等と区別できない」の意味、私には何度読んでも理解不能です。できることなら、どっかのサイトから引っ張ってくるのではなく、ご自身の言葉で質問いただければ幸いです。
ちなみに、「地球における始源的Pbの同位対比の初期値は、測定不可能である」ということを述べておられるのでしたら、それはそのとおりです。地球の形成初期はマグマオーシャンで覆われており、大陸地殻でもっとも古いことが確定されているのは、カナダのイスアの変成岩で、約38億年前です。10年あまり前に西オーストラリアで40億年くらい前のジルコン(鉱物名です)が見い出されましたが、これは若干議論の余地があると思います。
従って、U-Pb法における始源的Pbの同位対比の初期値は、様々な証拠から地球形成と同時期とされている隕石の値(確かある種の隕鉄のFeSとう鉱物の値だったと思いますが)を用います。なお、U-Pbの適用に問題がある場合には、Sm-Nd、Rb-Srなど、現在では様々な手法でクロスチェックが可能になっています。
後半のご質問、U235, 235の壊変速度(半減期の事でしょうか?)が、このような放射壊変に基づく年代決定に大きな影響を与えるということは、私は聞いたことはありません。もう少し具体的に書いていただくと、なんのことを差しているのか理解できるかもしれませんが。
壊変の時定数とは関係ありませんが、U235が異常値を示す例が世界で一ケ所(アフリカのオクロというウラン鉱山)みつかり(確か1970年頃だったと思いますが)、”天然の原子炉”として、色々話題を呼んだことがあります。このような例外的場所での初期値を使うと、当然年代も若干変な値がでるでしょうね。
いずれにしても、年代決定の「ものさし」そのものがあてにならないという話しではありません。でも、その適用の仕方を誤ると変な値がでることは確かです。
そのような適用を誤った例は、過去にはいくつかありますが、その解決済みの誤りの例を今さらのようにもちだして「ほら、信用できない」というのが、いわゆる“創造科学”の一般的な特徴です。青いイルカさんも、できればその主張のもとになっている原典を読んでみられることをおすすめします。
なお、以上のようなお話は、インターネットでもどっかのサイトで議論がつくされているかと思います。このような議論は、このサイトの目的からははずれると思いますので、よりきちんとしたご説明が必要でしたら、そちらのほうをご参考にされることをお勧めします。ちょっと検索すればひかかるでしょう。
さて、JWの話しに戻しますと、彼らの手口はもっとずっと賢いです。管理人さんが指摘されたように「学研」のトンデモ本や、数研出版の「チャート式新生物」(これも微笑ましいですね)などは決して参考文献には使いません。NatureやScienceといった一流科学誌、あるいはNew Scientist(日本でいえばNewtonのような雑誌)といった一般向け科学誌を使います。ただその特徴は、文の一部だけを取り出して、本来の主張とは全く違う結論を導くということです。原典にあたらねば分からない、非常に手のこんだトリックです。
管理人さん:すみません、やっぱりちょっと長くなってしまいました。私としては、この場を使ってこのような不毛な議論を続けるつもりはありません。ただ、一応お答えしておく必要があるかと思いましたので....。不適当でしたら削除、あるいはご介入お願いしますね。
まず、「ラジオ鉛」というのが、何を差すのか不明ですが、U, Thから放射壊変により生じたPbの質量数206, 207, 208の同位体のことでしょうか。また、「放射性元素の影響により、通常の鉛等がラジオ鉛等に変化し、壊変後に生じるラジオ鉛等と区別できない」の意味、私には何度読んでも理解不能です。できることなら、どっかのサイトから引っ張ってくるのではなく、ご自身の言葉で質問いただければ幸いです。
ちなみに、「地球における始源的Pbの同位対比の初期値は、測定不可能である」ということを述べておられるのでしたら、それはそのとおりです。地球の形成初期はマグマオーシャンで覆われており、大陸地殻でもっとも古いことが確定されているのは、カナダのイスアの変成岩で、約38億年前です。10年あまり前に西オーストラリアで40億年くらい前のジルコン(鉱物名です)が見い出されましたが、これは若干議論の余地があると思います。
従って、U-Pb法における始源的Pbの同位対比の初期値は、様々な証拠から地球形成と同時期とされている隕石の値(確かある種の隕鉄のFeSとう鉱物の値だったと思いますが)を用います。なお、U-Pbの適用に問題がある場合には、Sm-Nd、Rb-Srなど、現在では様々な手法でクロスチェックが可能になっています。
後半のご質問、U235, 235の壊変速度(半減期の事でしょうか?)が、このような放射壊変に基づく年代決定に大きな影響を与えるということは、私は聞いたことはありません。もう少し具体的に書いていただくと、なんのことを差しているのか理解できるかもしれませんが。
壊変の時定数とは関係ありませんが、U235が異常値を示す例が世界で一ケ所(アフリカのオクロというウラン鉱山)みつかり(確か1970年頃だったと思いますが)、”天然の原子炉”として、色々話題を呼んだことがあります。このような例外的場所での初期値を使うと、当然年代も若干変な値がでるでしょうね。
いずれにしても、年代決定の「ものさし」そのものがあてにならないという話しではありません。でも、その適用の仕方を誤ると変な値がでることは確かです。
そのような適用を誤った例は、過去にはいくつかありますが、その解決済みの誤りの例を今さらのようにもちだして「ほら、信用できない」というのが、いわゆる“創造科学”の一般的な特徴です。青いイルカさんも、できればその主張のもとになっている原典を読んでみられることをおすすめします。
なお、以上のようなお話は、インターネットでもどっかのサイトで議論がつくされているかと思います。このような議論は、このサイトの目的からははずれると思いますので、よりきちんとしたご説明が必要でしたら、そちらのほうをご参考にされることをお勧めします。ちょっと検索すればひかかるでしょう。
さて、JWの話しに戻しますと、彼らの手口はもっとずっと賢いです。管理人さんが指摘されたように「学研」のトンデモ本や、数研出版の「チャート式新生物」(これも微笑ましいですね)などは決して参考文献には使いません。NatureやScienceといった一流科学誌、あるいはNew Scientist(日本でいえばNewtonのような雑誌)といった一般向け科学誌を使います。ただその特徴は、文の一部だけを取り出して、本来の主張とは全く違う結論を導くということです。原典にあたらねば分からない、非常に手のこんだトリックです。
管理人さん:すみません、やっぱりちょっと長くなってしまいました。私としては、この場を使ってこのような不毛な議論を続けるつもりはありません。ただ、一応お答えしておく必要があるかと思いましたので....。不適当でしたら削除、あるいはご介入お願いしますね。