昼寝するぶた 掲示板過去ログ:#1831

昼寝するぶた

ここでは、昼寝するぶた掲示板の過去ログを並べています。

No.1831 リニューアル;ある「消極的」な一文 投稿者:S.榊原 投稿日:2002/12/17 22:04     
>そんなことよりも・・・
老齢や病気の方、感情面で弱い人や多くの苦しみに耐えている仲間をどうしたら援助できるかを最優先に考えるべきです!

人の性格というのは生まれつきのものか、後からできるものか...。
核家族では赤ちゃんは人見知りする子になりやすいとかいう。本当でしょうか。すやすや眠り、ときどき「くっ」という寝息をたてて首や腕をかすかに動かす赤ちゃん。このときにすでにこの子独自の性格というものがすでに備わっているのでしょうか。私はやはりあとの生活環境や親の態度、行動パターンからの影響の方が大きいように考えます。それでも「素養」、「素質」のようなものは生まれついて備わっているのではないでしょうか。私はそう感じます。素質やその後経験することは人それぞれ異なっています。似たような経験をしても、個人の感受性が違っていれば、その経験から受ける影響も違ってくるはずです。だから人間はどんな性格であろうと、ひとりひとりは貴重な存在です。よほど意地悪でない限りは...。あるいは「酒鬼薔薇」のようなよほどゆがんだものでなければ...。

目立つ人がgoodで、おとなしい人は未熟だなどと決め付けるのは絶対に間違っている。ましてものおじせず注解する子は霊的に高く、人前では派手にふるまわない子は努力が必要、なんてろくな学識もないJW指導者がどうして評価できるのか。

信仰は神と個人との間のことです。そうであれば人は自分に合った方法で信仰を表明するのではないでしょうか。どうしてほかの人に評価されなければならないのでしょうか。神への信仰があれば、神の用いておられる唯一の組織が設けた基準にかなうよう努力するはずだと彼らは言います。反論を恐れずに言います、この言い方は絶対に間違っている! そうでしょう?イエスが霊による崇拝について語ったのはエルサレムの神殿で当時のマニュアルに沿って「行為」を行うというのではなく、個人的に誠意を尽くすのが「神が求めておられる崇拝」であると言っているのです。JWが一律に時間とJW的活発さという目盛りを作る事が上のほうのボタンのかけ違いだと感じます。

慎重な人やおとなしい人たちは自分じゃない自分を演じなければ親に認めてもらえない、活発な人や冒険心おおせいな子は自分じゃない自分を演じてちんとおとなしくいい子をしていなければならない。すべての子が形而上の物事に興味をもつ訳じゃない、すべての子がアウトドア派に関心を持つ訳じゃない。人それぞれ興味は違っている。JWはそれを認めているかのように出版物で「書いて」はいるが実践しているだろうか。

本当にリニューアルしなければならないのは報告用紙/開拓奉仕(あるいは時間と件数で信仰を測定する仕組み)制度だと強く感じている。個人個人の関心は奉仕に関係するものでなければ「余計な」もので「注意をそらせる」ものと見なされる、少なくとも私が見てきた範囲内では。区域の実情を全く考慮せずに奉仕時間や再訪問・研究の数量を高く掲げて働かせる。狭い区域内で多くの数量を上げるためにさまざまな「テクニック」が編み出される。正直に言えば水増しできるラインを暗黙のうちに定める事でした。そんな「奉仕」からやりがいが生まれるわけがない。しかし「奉仕のしもべ」や「長老」に「推薦してもらう」ためには数量の実績をあげることにより「信仰を実証」しなければならない。さもなければいつまでも「推薦」してもらえず、肩身の狭い思いをすることになる。JW社会内で市民権を認められない状況におかれると言っても言い過ぎではないと思います、少なくとも私が見てきた範囲内では。やりがいのない奉仕を黙々と続けるには、これが本当に神への崇拝なのだろうかなどという「掘り下げて考える」ことを放棄しなければならない。そうして黙々と時間と件数を上げなければ「奉仕の特権」を得られない。豊かな人間性というものは人のうちにこうして形作られるのだろうか。実際には「人間味」とは正反対のきわめて官僚的な人格を私は「模範的」な兄弟たちに見てきました。もっとも「上の」人たちに言わせれば、そういう感じ方が「消極的で批判的」な見方で、霊的に飢えの状態にあるそうだが...。

開拓奉仕/報告用紙制度はキリスト教の精神にそぐわないものです。それは信者の心を組織への絶対服従という状態に留めておくための管理でしかない。私は社会学者ではないのでこの点を科学的に実証できないけれど...。しかし個人の経験と言うのは社会学の見地からすると、一蹴できるほど軽いものではないと思います。

以上、消極的で批判的な文章を長々と書きました。あまりくどくど言うと演壇から警告されて辱められかねませんので、ここで終わりにいたします。皆さんを霊的に励ませなかった事をお詫びいたします。
発言者別リストに戻る
過去ログ一覧に戻る
トップに戻る