昼寝するぶた 掲示板過去ログ:#3038

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No.3038 阿片からの解脱 投稿者:中年ジャンキー 投稿日:2003/05/18 10:38     
久々に大手百貨店に買い物に行ったら、食品売り場に不活発になった2世姉妹が従業員として働いていた。向こうでも私に気がついたらしい。目が合った。あわてて目をそらすかなと思ったので、知らぬ顔でその場を去るつもりだった。ところが驚いたことに、向こうは躊躇なくにっこり会釈してきた。これには私も驚いた。その姉妹は典型的な2世で、会衆にいたときは巡回監督や訪問講演者には愛想良く笑顔で迎えるが、私のような降格者は目をそらすという姉妹だったのだ。人の優しさに飢えている状態なので、私も思わず笑顔であいさつしてしまった。平日の事でお客さんも少なかったので、その姉妹とちょっと話をした。今元気にしているかとか、結婚はもうしたのかとか、ぶしつけな質問もした。でもその姉妹ははきはきと答えてくれた。親御さんの脅迫めいた態度とかも特にないようだった。むしろ黙認状態だという。親御さんにしてみれば、おそらく会衆にいても娘は結婚する機会がないだろうし、長老の息子がモーションらしきものかけてきていたようだが、十年弱年下だし、開拓者なので生活が心配しているみたいな雰囲気だったのを本人も感じ取っていたらしい。私に謝ってくれたのはうれしかった。彼女曰く、「みんな本当は巡回監督のほうが問題なのは分かってるんやで。ただあそこじゃ立場の弱い方が叩かれる。体質が古いからああせなしょうがないんやで。気ぃ悪してクサりなや。」ということだった。夕立で洗い流された思いをした。よくそんなにふっきれたなと言うと、空気の悪い場所出たからやとハハハッと笑っていた。汚れた空気。会衆築き上げる所ではなく、互いが互いを牽制する目的で監視しあってるという旧態依然とした田舎社会の雰囲気を指して言ったのだろう。この汚れた空気は特権授与という甘い水を吸わせるので、一種麻薬のような依存性がある。だからなかなか離れられないのだ。また元どおり任命が返って来るかも知れないという甘い期待という麻薬、自分は組織の中でしか自信をもってやっていけないのじゃないかという不安も麻薬だ。こういう麻薬を吸っている間はジャンキーのままなのだ。
どんなにしばらくは苦しくても麻薬はきっぱり絶たなければならない。なにも人さまと同じ幸せ求める必要ないじゃないかとその時思えた。静かに暮らせればそれも幸せじゃないかと。電車でゴトンゴトン揺られていると郷愁を感じた。
今日、集会を無断で休んでPCに向かっている。
田舎に帰ろうか。
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