昼寝するぶた 掲示板過去ログ:#8028

昼寝するぶた

ここでは、昼寝するぶた掲示板の過去ログを並べています。

No.8028 支配のあり方について 投稿者:妙悟空 投稿日:2005/09/12 22:26 一般人で家族が現役 ♂  部外者です 30代後半 神がいても無信仰な人
 こんにちは。また久しぶりに投稿します。先日の選挙の結果を見て、また証人の兄の動きを見るにつけ、考えさせられてしまいます。
 それは、支配のあり方です。人間が人間を支配するうえで、いったいどのように工夫をしてきたのかと思います。ここでは、細かいことはともかくとして、私なりの思ったことを述べます。

 まず、単純な支配でなく、高度に支配することの特徴とは、
  ・支配者が誰かわからない
  ・支配されていることを感じさせない
ということが浮かびました。
 今、日本の支配者はと言われたら、形式上日本国民ということになりますが、実質的には与党やそのスポンサーである財界・大資本ということでしょうか。昔読んだ本に、さらにアメリカ政府・資本というのもあるようです。
 しかし、これらの勢力が支配者ということは気がつかないし、支配されているということも感じないでしょう。

 さて、自民党圧勝ということで、小泉氏のイメージ的な戦略がかなりきいたように見えます。それ以前にどの有力紙も郵政民営化賛成の立場で世論の土壌を作ったようにもみえますが、それとあいまったものと私は見てます。(余談ですが、郵政公社には税金は1円も使われてないという前提を知らない人が多いようです)。
 私は、この自民党圧勝ということによる支配のすごさということよりも、敵対同士が選挙協力をすることの方がとても気になりました。民主党と社民党がいくつかの選挙区で選挙協力したことは、新聞にでました。公明党が票を見返りに造反組を応援するというのも読みました。成熟した市民社会で、重要な政策が対立する政党間で協力体制をとることは、政党としての信頼を失墜させます。通常こんなことが露見すれば、それらの政党の支持率はかなり減ります。そうでないことは、政策的な争いがかなり軽視されているように思います。(まあ、スキャンンダル議員が復活し、重職につくというのですから、こんなことも許容されるのでしょう)。
 こういったことは、ものみの塔の教義の中で、むかし永遠の真理として唱えられたことが、いつのまにか変わっていることに対して素直に受け入れる信者と似ているように見えます。
 私は、このような重要な矛盾点を許容してしまうあり方こそ、高度な支配をしていると思っています。なるべく成熟した市民社会にさせないことは、今の支配層の戦略かもしれません。

 それともう一つ考えたことですが、支配の重要な手法の一つに、選択肢を心理的・物理的に極端に狭めるということがあると思います。小選挙区制ですと、一人しか議員を選べません。そうなると、自分の票を無駄にしたくないという心理が働き、有力候補へと票が集中します。物理的な選択制限が心理的な選択制限へ導かれます。
 さらに、どうもマスコミは二大政党化、政権選択をしゃかりきに唱えているようで、本来の政策による選択をゆがめているようにも見えます。このことは心理的な面で選択肢を狭める要因になっているのではと思います。
 むかし、『外野席から見た日本の農業・原発・日本共産党』という本を読んだことがあります。確か、その本の共産党の章で、日本共産党を調べてみると、どこに悪いところがあるのかと提示していたと思います。戦前から悪いイメージがふりまかれ、ソ連など同一視された点があるようですが、どうもそういったことはきわめて作為的に作られたものだそうです。あのてこのてのイメージ宣伝を大々的にして、うそも百回言えば本当になる式に支配層が行っている節があります。
 選択肢はこのように重層的に狭められ、行き着く先が決められるのは、教団と同じかもしれませんね。

 最後に、郵政がかたづけば、次は憲法改定でしょうね。そのうち、普段ならニュースになることもない不審船発見などの不安をかきたてる話題が出て、有力紙がいっせいに憲法見直しの論調になるかもしれませんね。(ちなみに昔エイズ騒動で、最初の死亡者とされた女性がみだらな人だったりとか、発見された感染者が同性愛者だったりとかは、血友病患者が訴え出るのを妨げるきわめて悪質な操作だったようです)。
 長くなり申し訳ありませんが、それでは。
発言者別リストに戻る
過去ログ一覧に戻る
トップに戻る