昼寝するぶた 掲示板過去ログ:#8959

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No.8959 イスカリオテのユダ 投稿者:Samsung 投稿日:2006/04/18 16:28     
遅れてきた話題ですが一言。

ユダの福音書は、2世紀のリヨン司教イレナエウスによって異端の偽書であると断ぜられておりますが、その存在自体はずっと昔から言われていました。今回本物の写本の発見により、現代最先端の科学の力を借りてその内容が蘇ったのは画期的です。

ユダの福音書の内容によれば、イエス自身は既に「このことによってお前は周囲から呪われるだろう。だがお前はこのことによって君臨するのだ」と言った内容のことを語ったと言われます。
そうとすれば、ユダの接吻は、嫌味でも裏切り者の当て付けでもなんでもなく、最も近い弟子であったユダとイエスの親密な関係から出た自然な行為であったといえましょう。

裏切り者とされるユダは、エホ症ではご存知のように100%復活はありえない(私からすればユダもハルマゲで滅ぼされるのもどこが違うのかと思いますが)、キリスト教の解釈もほとんど同じですが、

バルト神学によれば、ユダはイエスの十字架、復活という奇蹟の実現に不可欠な役割を担った者、との肯定的な見方をしているそうです。つまりある意味既にユダの福音書の内容と同じ見方をしているわけです。


エホやキリスト教の言うことを鵜呑みにしていると、あたかも現代の正統的贖罪論が、イエスの死の直後、初期クリスチャンの頃からずっと主流であったかのような印象を受けますが、

現実にはグノーシス主義やエビオナイトなどの様々な教派があり、当時は現代で言うところの聖書もまだなく、福音書も現代の4福音書どころか30くらいあったといわれます。

エホはアリウス派などを持ち出して、あたかもエホバの証人であるアリウス派と現代の正統キリスト教につながる一派との大きな二派が初期の時代には存在したかのように言っておりますが、
現代科学が明らかにしたところによれば、当時はグノーシス主義もかなり大きな勢力であって、正統派キリスト教によって皆殺しとなり抹殺された、というのが正しいのですが、
エホの書物、雑誌にグノーシス主義に触れているものがあるでしょうか。あっても「サタン」で終わりでしょうけど、
少なくともエホの創始者ラッセルはむしろ正統キリスト教や現代のエホよりも、グノーシス主義に近い人だったといえるかもしれない。

かといってグノーシス主義がなんでもかんでも正しい、というわけではもちろんないが、
エホやキリスト教の杓子定規な、聖書の上っ面だけの言葉の表面しかみない解釈では矛盾だらけ、荒唐無稽としか思えない事柄の数々も、グノーシス的な観点からは上手く説明がつくことは多くあります。

現代発見されている他の福音書のうち、トマス福音書、マグダラのマリアの福音書、今回のユダの福音書はいずれもグノーシス主義のもののようで、
最初からグノーシス主義を抹殺、皆殺しして正統の地位に立った現代の正統キリスト教(エホを含む)にとっては相容れないもので、彼らは「サタンの所業」と済ませて一顧だにしないでしょう。

トマスの福音書には、今話題のダビンチ・コードと関連するような、イエスがマグダラのマリアを重用し接吻までしたとの記述があるそうです。他の男性の弟子たちが嫉妬してイエスに問いただすと、「なぜ私は彼女に対するようにお前たちを愛さないのだろう」などと語ったとか。

エホやファンダメンタルキリスト教は、「進化か創造か」のようなエセ科学を用いて、都合のいいように科学を自らの盲信の正統性主張のために用いますが、
現代科学が明らかにする初期クリスチャンの真実は全く無視、とはなんとも得手勝手と言わざるを得ません。


私的意見としては、4大福音書も現代聖書学が明らかにしたところでは全くの作者不詳、ヨハネ福音書に出てくる「愛する弟子」も、ヨハネであるという確証は全くなく、
むしろその愛する弟子とは「イスカリオテのユダ」であった、などといった妄想を膨らましておりますが、皆さんはどう思われますでしょうか。
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