ゲストブック過去ログ:#1098

昼寝するぶた

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No.1098 白日夢 投稿者:小梅 投稿日:2005/03/08 18:59 元2世姉妹 不活発で棄教でーす 昔壊れてたけど今元気 A型 40代 神はいない無宗教な人
夕暮れ時、車窓の向こうの灰色の街
人にもまれてひとりぽっち…
やすらぎかさみしさか、見分けがつかない心の静寂
ふと過ぎ去った日々を見てしまう
開けてはならないふたを開けてしまった時
なつかしいメロディーが心の中に広がる…


あなたはすっかり 疲れてしまい
生きてることさえ いやだと泣いた
こわれたピアノで 想い出の歌
片手で弾いては ためいきついた

体の傷なら なおせるけれど
心の痛手は 癒せはしない
小指に食い込む 指輪を見つめ
あなたは昔を おもって泣いた

時の過ぎ行くままに この身をまかせ
男と女が ただよいながら
もしも二人が 愛せるならば 
窓の景色も かわってゆくだろう


「心の痛手は癒せはしない」
ブルーな空想をに麻薬のように耽溺する時間…
あたし、どうしてひとりでがんばってるんだろう…
過去があたしを捉えて離さないの?
いいえ、違う…
あたしが、あたしが執着してるだけ
きっと、きっと跡形も残らないくらい、癒せる…

そう、
「もしもふたりが愛し合えるなら
 きっと窓の景色も変わる…」
夕日がビルの谷間で、隠れたり現れたり、
きっとあたしの顔に流れる縞模様をつくっているだろう
運命の明と暗をほのめかすように…

時の流れに身をまかせるのは、けだるく甘い
ただ枯葉が舞うように、落ちてゆく
落ちてゆく…
ダメ! ダメダメダメ!
代わり栄えがしないようでも
動かなきゃ! 行動しなければ結果はでないもの


イタッ!

そう思って目を少し細めた時、
高校生の男の子の頭があたしのあごにヘッドバットをくらわす
電車が急にブレーキかけたのね、
あたしもちょっと前へつんのめった
くびだけを張子の虎のように揺らして、
金髪の兄ちゃんが詫びてるつもり

わたしは目をそらして、再び車窓の外を見やった
さっきの空想にふけろうと思って
でも電車は鉄橋を渡って大阪市を後にしていた
空が一気に広くなる
…高校生の時もこうやって電車から外を眺めていたよね
あの時は後ろに男の子を意識していた
でも今は陽が沈む大阪湾を眺めている


大阪は今日も活気にあふれ
又どこからか人が来る
ふり返るとそこは灰色のまち
青春のかけらをおき忘れたまち
青春のかけらをおき忘れたまち


ううん、置き忘れたのは「かけら」じゃない
青春そのものだった…

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