万物は朽ちるし人間も必ず老いる。時間の差こそあれ、ただひとつの例外もない。その限られた時間の中で、わたしたちは泣いたり笑ったり、あるいは苦しんだり喜んだりしながら、生をつないでいく。
感情というものがあるから、喜怒哀楽の多い豊かな生活を送ることができるが、ときとして自分の思いとは別の感情に支配されることもある。
魔が差すということもそうだし、人に恋焦がれるということもそうだろう。
なにかに取り憑かれたときこそ不安なものはない。万物の霊長である人間ほど多種多様な感情を持っているが、また多くの煩悩にも悩まされるということにもなる。
そこにそれらをいやす芸術や宗教が存在するようになってくる。
やがて消滅する自分・・死へのおびえ、いや夕日とはいいものだ
夕日とは・・評より