咳きこんで 未来を語る 誰もいない / 林ふじを
尾崎放哉の<咳をしてもひとり>を彷彿とさせる一句。
わたしには、もう幸せな将来はやってこないのだろうか。
あの人までも、わたしのもとから離れていってしまうのだろうか。これまで不倫の恋のつらさにもひとりで耐えてきた。
なのにわたしは、病になってもなお、ひとりで耐えなくてはならないのだろうか。
未来に絶望するふじを。病だからこそ、なおいっそう孤独がずし んとのしかかる。
解説/新垣紀子
(「恋川柳・川柳作家 林ふじをから、恋をしていきていくあな たへ」/新垣紀子・編・著)
夜が長いのは気持ちを話せないせい。ただのおしゃべりじゃない、
まして紋切り型の世辞ではない、あなたの気持ちを感じたい…
わたしの気持ちを受けとめてほしい…
ひとりって、ある意味、拷問だ
尾崎放哉の<咳をしてもひとり>を彷彿とさせる一句。
わたしには、もう幸せな将来はやってこないのだろうか。
あの人までも、わたしのもとから離れていってしまうのだろうか。これまで不倫の恋のつらさにもひとりで耐えてきた。
なのにわたしは、病になってもなお、ひとりで耐えなくてはならないのだろうか。
未来に絶望するふじを。病だからこそ、なおいっそう孤独がずし んとのしかかる。
解説/新垣紀子
(「恋川柳・川柳作家 林ふじをから、恋をしていきていくあな たへ」/新垣紀子・編・著)
夜が長いのは気持ちを話せないせい。ただのおしゃべりじゃない、
まして紋切り型の世辞ではない、あなたの気持ちを感じたい…
わたしの気持ちを受けとめてほしい…
ひとりって、ある意味、拷問だ