ゲストブック過去ログ:#1465

昼寝するぶた

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No.1465 さようなら、これまでの自分 投稿者:ろかいゆ 投稿日:2006/03/20 03:56 その他 ♀  部外者です  30代中盤 あぁっ、知恵熱が…
私を依存させてくれた人たち。
あなたがたのお蔭で、今の私があります。

母親。
もう、この人の心理分析は、いやになるほど繰り返した。
今後は、あまり思い出したくない。さようなら、おかあさん。

父親。
家庭の問題をすべてなかったことにしてニコニコ笑っている。
教会で役職を得ている点が、彼の誇りとしているところだ。
さようなら、おとうさん。

親友(?)。
友達だと思っていたけれど、どうなんだろう。
動物虐待をしていた。私もずいぶんいじめられたものだ。
彼女の親からも、私は暴言をはかれたことがある。
自殺未遂、万引き、家出、暴力、見境いの無いセックス・・・。
乱暴でわがままで、自分の言いたいことしか言わない子。
神経が荒く、そういう喋り方しか知らなかったんだと思うけど、
私は、なぜか、この子といると落ち着くから、一緒にいた。
この子なら、いつでも一緒にいてくれるという安心感があった。
意地悪されることはあまり気にならなかった。
さようなら、親友。

最初の彼。
身体のお付き合いの度合いで、恋愛の価値を測る人だった。
だから私は無理をした。私は彼にとって四人目の彼女だった。
以前の彼女の、スカートの中を撮った写真を見せられた。
そこまでしなければ愛されないなら、背伸びしてやろうと思った。
彼の実家には、彼の父親が壁に貼った大きなポルノ写真があった。
私は、親や「親友」と違って、彼が優しい人だったから、
彼を丸ごと信じた。理想化して天使のように思っていた。
こんなに素晴らしい人はいないと思っていたんだ、そのときは。
私は、彼に、親代わりになってほしかったんだと思う。
親が彼になったり、彼が親になる夢を、しょっちゅう見ていた。
別れた後で強引に身体を触られて、本当に大嫌いになった。
さようなら、最初の彼。

二人目の彼。
ちょっと強引でワガママなところがステキだと思った。
身勝手なところがとてもたくさんあったけれど、
寛容で自信に満ちているように見えた。体が丈夫で勇気があった。
私は今度も理想化していて、私はたくさん犠牲も払っていた。
そのときは、犠牲だなんて、全く思っていなかったんだけど。
その代わり、楽しい思いも、たくさん、させてもらった。
忘れられない素晴らしい思い出が、本当にたくさんある。
結婚したいと少しだけ思ったけれど、あとで気が変わった。
彼は、「男らしくいること」に、高い誇りを持っていた。
別れるときに私の意志を尊重してくれたから、今でも好きだ。
よく思い出すんだ。ときどき、彼の胸で泣きたいと思ったりする。
彼は強いふりをしていたんだということが、今では、わかる。
もし彼に甘え続けていたら、私はずっと子供のままだったろう。
さようなら、二人目の彼。

三人目の彼。
最初の彼と付き合う前に「親友?」と奇妙な三角関係になった人。
優しくて思いやりがあり、気が利いておしゃれだった。
少し恥ずかしそうで意思が弱くて、頼りないところもあった。
お母さんがJW、お父さんは女遊びがやめられず借金があった。
彼は私と付き合う前、病弱な女の子を支えていた。
きっと、その子のことを、というのではなくて、何かを支えて、
「何か」の役に立つことで生きがいを感じたかったのだと思う。
結果的に私のほうで振り回してしまったのは、
以前の三角関係で傷つけられたプライドを取り戻したかったのと、
前の彼と別れるのが寂しくて、支えがほしかったせいでもある。
いっとき、彼と一緒にいられたのは、私にとっては、よかった。
彼は私と同じくらい、自己犠牲を尊いものと考えていたようだ。
別れ際は美しかった。
さようなら、三人目の彼。

四人目の彼。
仕事の面でリーダーシップ能力のある人で才能が感じられた。
情熱的で喜怒哀楽が激しく、時々、狂ったかのようにみえた。
個性的な人だった。そのときは、神がかりのように思えた。
この人になら、どんなふうにされてもいいと思っていた。
こんなにも激しく燃え上がる恋があるとは、知らなかった。
ものすごく努力家なところと、ものすごく弱くて怠け者なところが、
一人の人の中に共存していた。エキセントリックだった。
しっかりしているように見えたけれど、独善で無責任でもあった。
悪いことは、みんな他の人のせいにしていた。
私が仕事で成功すると、彼は必ず私を妬むだろうと予測できた。
別れるときには脅された。怖かった。殺されると思った。
本気で命の終わりを覚悟したほどだった。
でも、逃れることができた。何年もの間、私は罪悪感に苦しんだ。
さようなら、四人目の彼。

五人目の彼。
あるとき歩いていく背中が寂しそうに見えて放っておけなくなった。
付き合ってみたら自尊心が弱い人で、怒りっぽくて乱暴で、
なんだかかわいそうに思えた。それで庇ってあげたくなった。
外見はおとなしそうなのに、私にはいつもいつも暴言ばかりだった。
ずいぶん無理なことを頼まれたけれど、女性経験が無い人だから、
仕方がないから、私が要求を全部叶えてあげなくちゃと思った。
「おれたちは男尊女卑でいいんだ」と彼は言ってのけた。
私は彼のコンプレックスがよくわかるから、いつも褒めてあげた。
彼からは、暴言、苦言、要求、甘えばかりで、終わりがなかった。
誰かを傷つけなければ気のすまない人なんだと少しずつ分かった。
私はそのうち摂食障害になった。命が大事だと思ったから別れた。
彼と別れて、ようやく私は過去のトラウマに向き合った。
さようなら、五人目の彼。

今の彼。
誰かの面倒をみたいと常に思っているような人だ。というより、
人から評価されて、その場の主役でいたいと願っている人なのだ。
あくまでも自分が主役で、他人は脇役と考えている。
心が冷たいわけではないが、言葉に気を遣うことに関心がなく、
現実に起こっている事態と、その打開策にだけ集中している。
成し遂げたことや所有しているものや思い出に興味がある。
所有欲が強く誘惑に弱い。なにかというとすぐに嫉妬心が出る。
思うようにならないと、突然、自己嫌悪に陥るようにみえる。
責任感と自制心が強く、それゆえに孤独を感じているようだ。
積極的に自己批判を繰り返すような、内省的なところもある。
理屈で話すと理解する。直感が優れていて、話上手で親切だ。

私。
人間を理想化することなどは、もう全くなくなった。
恋は盲目といわれているけれど、私の目はちゃんと見えている。
見えているから、見たくないと思うものも、たくさんあるのだ。
さようなら、これまでの自分。
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