ゲストブック過去ログ:#265

昼寝するぶた

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No.265 ララミーのバビロン講座(続き) 投稿者:ララミー 投稿日:2002/12/13 22:50                  
お正月の続き

★お屠蘇(とそ----屠蘇延命散とも呼ぶ)も中国伝来です。一年の邪気をはらう祝い酒のことです。山椒・防風・白朮・桔梗・肉桂・大黄・烏頭・赤小豆などの漢方薬を調合してあるので、邪気を絶ち、魂を蘇生させる薬と信じられていました。日本には嵯峨天皇のころ(9世紀初め頃)に伝わりました。(屠---退治する   蘇---病を起こす悪魔)  

★お節料理。もともと、朝廷で節日(せちにち=元日・白馬・踏歌・端午・重陽・豊明・任大臣などの行事)その他に行なわれた宴会を「節会(せちえ)」といいました。節日は中国伝来です。この節会で天皇が群臣にふるまったのが節会料理。ですから本来は正月だけ食するものではありませんでした。

★お雑煮は室町時代、幕府の礼法を仕切っていた伊勢家が創案したそうです。礼法家の伊勢家は伊勢貞継に始まり、16世紀の伊勢貞陸『嫁入記』・伊勢貞頼『宗五大双紙』などを経て、江戸時代の伊勢貞丈につながる一族。今の和風の婚礼儀式は、この一族が決めたわけです。
て、お雑煮ですが大みそかの夜に歳神様に供えた供物を元旦の朝にさげ、年男が汲んだ若水で煮てみんなで食べたのが始まりです。最初は「烹雑」(ほうぞう)と呼ばれ、同じ読みの「保臓」にかけて「五臓を保養し病をのぞく」といって縁起を担いだ食べ物でした。
当初は餅、鮑(アワビ)、煎海鼠(いりこ)、焼栗、山の芋、里の芋、大豆の七種の材料+たれ味噌の煮物だったそうです。烹=煮の意味なので雑煮と呼ばれるようになったとか。そうすると「なんでも雑多に煮る」意味だと誤解されて、江戸中期から世間に広がり、地域によってまるで違う料理になってしまったそうです。
雑煮の材料、調理法、おもちの形はさまざまな種類がありますが、汁は関東風のすまし仕立て、関西風のみそ仕立てなどがあり、餅は一般的に東は切りもち、西は丸もちを入れる所が多いようです。(家ごとにしきたりがある)

★お年始に伺う時期
 かつては3が日に済ませるのがしきたりでしたが、最近は松の内中に伺うのが普通になりました。なお元旦は、家族で祝う家が多いので二日以降にしたほうがよいでしょう。訪問時間もあまり早いと迷惑ですので、午前11時以降がよいでしょう。

★金額の目安
 お年賀の品物は新年の挨拶の名刺代わりですから、あまり値のはらないもので十分です。
 お歳暮をウッカリ送り忘れてしまった家には、きちっとした品物を用意したほうがよいでしょう。

★持参する商品のヒント
 お歳暮を届けた家を訪問する時は、年賀の品物を持参しなくてもよいのが一応のしきたりです。しかし、手ぶらで訪問しにくいものですからタオル、簡単な菓子やお酒を持参するとよいでしょう。
 菓子は日持ちのするものがよいでしょう。酒は清酒が一般的ですが訪問先の方の好みに合ったものでもよいでしょう。

以上、ごく一般的な事柄をご紹介しました。住んでいる土地柄や各ご家庭のしきたりによってだいぶ変わると思います。
多種の仏教、神道および高島屋HPより資料をお借りしました。(ララミー)
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