ゲストブック過去ログ:#664

昼寝するぶた

ここでは、昼寝するぶた掲示板の過去ログを並べています。

No.664 ブルー 投稿者:Q9 投稿日:2004/01/21 20:20      
あんたたちを引きつけたら
あんたたちに聖なる愛の歌を歌ったら
あんたたちの狭い心は満足するのかい?
俺がくず折れて泣き出したら、
俺が大声で泣き出したら……

たかがロックンロールじゃないか
だけど俺はこいつが大好きさ
こいつに夢中さ
そう、大好きさ
好きで好きでたまらない
この年老いた少年は孤独なんだ
それが分からないのか?



春が来た
わたしは晴れ晴れと女子高に入学した
レベルは低いけれど、わたしは胸を張っていた
1976年、運命の年は過ぎ去っていた

この頃のわたしはサムライだった
何を言われても入学試験は受けた
中学の担任の先生が働きかけてくれたのだ
会衆では針のむしろだったけれど

会衆の四分の一近くが消滅した
母はわたしに当り散らした、何かにつけ辛らつに言った
父は無口になった、家では憮然とし、時にテーブルを叩いた
近所の物笑いだったから

夜逃げというのは借金から逃げるためだけじゃない
わたしの家族の表札は夏にはその町から消えていた
父と母はそれで面目を守れただろう
でも私の心には深い傷が残った

高校3年間、学校へ行かない日が多かった
ぎりぎりで進級できた
なぜあの時に思い切って辞めなかったのだろう
なぜか社会と言う場所が怖かった

つき合う友達の影響もあったのかもしれない
親は悪い付き合いだと言った
じゃあ、うそつきは悪くないの
なぜバプテスマを受けてしまったのだろう

なぜあの時に先生の薦めに耳をかさなかったのだろう
いまさら後悔してもどうしようもないけれど
いつも家でストーンズを聞いていた
バプテスマの頃、エモーショナル・レスキューがヒットしていたっけ。

水に降りてゆくとき、
心の中で、イッツ・オンリー・ロックンロールを歌っていた
あんたたちの狭い心を喜ばせるために
わたしは聖なる愛の歌を歌う

でももし今、ここでわたしが大声を上げて泣き出したら、
くず折れて泣き出したら、
わたしの気持ちを聞くだけでも聞いて、と叫べたら!
わたしは誰に遠慮してこんなことをするの?

水からあがった
以前の生き方については死に、神の名の証し人として生まれた
いいえ、わたしが死に、わたしの心に別人が入り込んだ

高層ビルの谷間から冷たい風が吹きおろしてくる
コンビニ店で有線からエモーショナル・レスキューが流れている
大勢の人に紛れて地下鉄に乗り込む
ずっと心でストーンズを聴いている

20世紀のエホバの証人というブロシュアーはどうなったのだろう
もちろん処分されたのだろうなあ

そんなことを思いながら
心の中でストーンズを聴いている
電車のドアが開き、電車はどっと人々を吐き出した
押されるようにしてわたしも流れ出し、帰路についた

P.S
今日はちょっとブルーです。
昨日の書き込みは礼を失していました
書き込みの中の登場人物は書き込みされた方のお友達の可能性が高いことに気がつきました。そういう方を批判したのは配慮を欠いていました。それでナンバー660は削除します。
クララ様お詫びいたします。
以後人の評論、批判は書かないことにします。
出来るだけ早く、不快感を心の中からお掃除していただけたら幸いです。わたしはとてもひねくれた人間なのです。だからこの年になっても独身です。笑ってやってください。

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