「お姉ちゃんが、亡くなったの。」
私の顔をまっすぐ見据えて、親友が言う。
「恨み言の一つも言わないでね、最後までお姉ちゃんは強かったよ。聖書やってるお陰なのかな...って、思っちゃったりもして...。」
あの頃、しょっちゅう彼女の会衆に遊びに行ってた私。いっつも人懐っこい笑顔で近付いて来ては、可愛がってくれたお姉ちゃん。余命わずかと聞いてからは、いつかこんな日が来てしまうと分かってはいたはずなんだけど...。
「復活の希望があったから、強くいられたんだよね。」
そうだったらいいな。そう思いたいな。
けど、どうしても、心に突き刺さってくる疑問が消えない。
お姉ちゃんは結局、知る事さえ許されずに逝ってしまった。
大切な人の誕生日を、心から祝える幸せを。
愛する人に抱き寄せられる、言葉に出来ない瞬間を。
自分の意志で、今日一日を生きる満足感を。
お姉ちゃんの一度きりの短い命。
永遠の命の希望を抱いて、
永遠の眠りについたお姉ちゃん。
心のトゲが痛くて...。痛くて...。
今夜もきっとまた、どろどろとぬかるんだ夢を見る...。
私の顔をまっすぐ見据えて、親友が言う。
「恨み言の一つも言わないでね、最後までお姉ちゃんは強かったよ。聖書やってるお陰なのかな...って、思っちゃったりもして...。」
あの頃、しょっちゅう彼女の会衆に遊びに行ってた私。いっつも人懐っこい笑顔で近付いて来ては、可愛がってくれたお姉ちゃん。余命わずかと聞いてからは、いつかこんな日が来てしまうと分かってはいたはずなんだけど...。
「復活の希望があったから、強くいられたんだよね。」
そうだったらいいな。そう思いたいな。
けど、どうしても、心に突き刺さってくる疑問が消えない。
お姉ちゃんは結局、知る事さえ許されずに逝ってしまった。
大切な人の誕生日を、心から祝える幸せを。
愛する人に抱き寄せられる、言葉に出来ない瞬間を。
自分の意志で、今日一日を生きる満足感を。
お姉ちゃんの一度きりの短い命。
永遠の命の希望を抱いて、
永遠の眠りについたお姉ちゃん。
心のトゲが痛くて...。痛くて...。
今夜もきっとまた、どろどろとぬかるんだ夢を見る...。