ゲストブック過去ログ:#710

昼寝するぶた

ここでは、昼寝するぶた掲示板の過去ログを並べています。

No.710 自分本位主義 投稿者:Q9 投稿日:2004/02/15 13:09 元2世姉妹 不活発で棄教でーす 完全に壊れてる A型 40代 神はいない無宗教な人
こんな意見があります。どう思います?

「愛は人格的価値の問題ではないんですよ。才気とか成功の度合いとかは関係ないの。相性の問題なのよね。不可思議な引き合う力、引力とでも呼ぼうかしら、そんなものだとわたしは結論するようになりました。

「フェンウイックはすてきな人で、聡明でもあり、社会的にも安定しているわよね。大胆で、積極的に求愛してきた。でも、あなたが愛しているのはリチャード。たとえ裕福でなくても、知能的にそれほど明晰というのでなくてもね。あなたは彼のやさしさと理解を感じている。あなたの意識しない心では、彼の誠実さを感じ取っています」

「彼といると安心できるんです」

「それはもっとも確かな徴候のひとつよ。

‐恋をしていると思うとき、おおかたの人たちは非自分本位主義、というあのばかげた考え方から、自分を強く求めている人の行為に錯覚をおこすのです。

「非自分本位主義、自分がどう感じているかより、自分がどれほど求められているかという視点に立つ考え方をしていると、所有欲の強い愛を立派と錯覚し、拒絶できないのです。

「愛されているというのは、恋人の目で見て、恋人の観点に立って、自分が人格的にも値打ちがあり、利己的でなく、徳が高いのだと自信が持てるということなのです。

「だれかに愛されているからといって結婚してはなりません。それは充分な理由でもないし、時には良くない場合があるからです。たとえば所有欲が強くて、嫉妬深い人の場合です。

「そういう人が感動的なくらい大胆にあなたを求めるとしても、それはあなたを愛しているというよりは、自分を愛している場合が多いのです。自分のエゴを安心させるためだけに、自分のものにしようとしていることもあるのです。

「結婚するのは相手を愛しいと思ったときだけです。
結婚するのはあなたが愛するようになった時だけで、相手のために犠牲になってもいいと思ったり、相手を所有したいと思ったときではありません。

「自己否定と所有欲というタチの悪い双生児が人間関係に首を突っ込んでくると、途端に苦しみが訪れ、愛は飛び去ってしまいます。

「愛の法則は、生き方として自己否定の愚かしさを証明するものです。本能に従った自然の願望を背後に押しやってしまえば、結婚は売春と同じになってしまいます。あなたの愛の本音、あなたの深層意識が正真正銘めざしているもの以外に導かれた結婚は、はっきり犯罪に等しいものです。

「他人を(親、親が尊敬する人、さらに主義主張をも含めて)喜ばせるために結婚に踏み切ったりしないように。そんなことをすれば愛の神聖を汚すことになります。

「そんなことをしても、本来的な結びつきへの深い欲求は、いつかどこかでどうしようもないものに膨れ上がり、妥協に基づいた人間関係を苦悩に変え、さらに妥協を正当化しようとして自分をダメにしてしまいます。

「自分の愛を大事にしなさい。そしてその愛のもとに行きなさい。
けれども、自分がその気になるまで待つとか、機が熟するまで待つとか、いい加減な態度ではいけません。何ごとも、とことんやり通せるのでなければ手をつけないことです。

「もっとも大切なのは、恋人のままでいられない相手と結婚しないこと、結婚という防御壁をとっぱらったら、いっしょにいたくない人間とは結婚しないことです。

「愛には“常に自分自身であること”という基本的なルールがあるのです。まずそこからスタートすること。あなたの身を守るのはそれだけです」

デヴィッド・シーベリーという心理学者で、何冊も女性向けの自己啓発本を書き、多くのベストセラーをだされた方の意見です。加藤諦三さんも岩月謙司さんもまったく同じことを言います。

そしてこれらの意見はいつも必ずエホバの証人の主張とは相反しているのです。すなわち、人間の生の真価は自己犠牲、自己否定に見出しうる、自分の本来的な願望は罪であり、神からの割り当て、神からのおきてに自分を合わせることに、真の幸福があるという主張です。

エホバの証人の指導は現役であっても、不活発になった人であっても、不満を多く残しています。不満だけでは片付けられないケースも多い。やっぱり、エホバの証人の言うことは根本的に間違っており、しかも深刻に間違っており、ほとんど詐欺的に間違っており、シーベリーさんをはじめとする本音主義の人たちの主張こそが「救いをもたらす良いたより」であると思うのです。

どうせ、「秩序を保つには自分を抑えねばならない」なんて話をそらせて怒るんだろうけれども…
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