普通になりたかった
どうして自分だけ違っているのか
よくわからなかった
それは個性とかいうものではなく
神とか世界とかこの世の終わりとか
そういうことで始終悩んでいる自分の普通じゃなさ
何をしてもどこかで冷めている自分がいる
誰といてもどこかでむなしさを感じている自分がいる
部屋に一人でいると
天井の隅に正座して浮かんでいる老人が
じっとこちらを見ている
何時間も走ったり
何日も山にこもったり
厳冬期にバリエーションルートを行ったり
ロープをつけずに岩を登ったり
そうして命を危険にさらしたときだけ
心が麻痺して何もかも忘れられた
ただ普通になりたかった
表面だけじゃなく
普通に感じられるようになりたかった
力もいらない
言葉もいらない
ただ感情がほしかった
自分が生きていると感じたかった
どうして自分だけ違っているのか
よくわからなかった
それは個性とかいうものではなく
神とか世界とかこの世の終わりとか
そういうことで始終悩んでいる自分の普通じゃなさ
何をしてもどこかで冷めている自分がいる
誰といてもどこかでむなしさを感じている自分がいる
部屋に一人でいると
天井の隅に正座して浮かんでいる老人が
じっとこちらを見ている
何時間も走ったり
何日も山にこもったり
厳冬期にバリエーションルートを行ったり
ロープをつけずに岩を登ったり
そうして命を危険にさらしたときだけ
心が麻痺して何もかも忘れられた
ただ普通になりたかった
表面だけじゃなく
普通に感じられるようになりたかった
力もいらない
言葉もいらない
ただ感情がほしかった
自分が生きていると感じたかった