ゲストブック過去ログ:#818

昼寝するぶた

ここでは、昼寝するぶた掲示板の過去ログを並べています。

No.818 新聞小説 投稿者:Q9 投稿日:2004/04/09 20:49 元2世姉妹 不活発で棄教でーす 完全に壊れてる A型 40代 神はいない無宗教な人
毎日新聞の今現在の連載小説は曽野綾子による「哀歌」というもの。曽野綾子ならたぶんキリスト教チックなものだろうから、はなから読む気はしなかったのですが、今日の話の一行には目をひきつけられました。

“「スール・セラフィーヌ(登場人物であろう)は、いつか私にイギリス人だったお父さんのことを話してくれたの。その人に、アフリカに娘なんかいないって言われて、玄関のドアを閉められた時のこともよ。でもスール・セラフィーヌは、今いつもそのお父さんのために祈っているんだって。その人のために祈れる限り、その人はお父さんなんだって思えるのよ」

「どうして?」

「だって、他人にはそんな気にはなれないでしょう。他人から、ひどいことをされればひどいことをし返してやろう、と思うに決まってるじゃないの。でもお父さんになら、どんなことをされても優しくするもんでしょう、って彼女は言ったわ。だから彼女が愛している限り、お父さんは間違いなくお父さんなの」”

…他人なら復讐心を持つような仕打ちも、父親なら赦せる…。人は血縁の者への愛情を備えていて当然、ということか? ではわたしはやはり人でなし…。それとも、そのスール・セラフィーヌさんとやらは、キリスト者としての自覚のゆえに赦して、父のために祈るという離れ業をやってのけたのか…。自分からまず人の罪を赦さなければ、神は自分を赦さないとキリストは言ったが、たしかにすごい。もっともこれはあくまで作り話のワンシーンに過ぎないが。

キリスト教やめてよかった。わたしには到底ついてゆけない世界だ。わたしなど、親がふたりとも死んだら、山奥へ死体を運んで野鳥の餌にする「鳥葬」で葬ろうと画策していたくらいだから、やはりもともとハルマゲドンは通過できない人間だったのだろう。

でもちょっと感動した一文ではあった...。
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