ゲストブック過去ログ:#914

昼寝するぶた

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No.914 実存主義宣言 投稿者:小梅 投稿日:2004/07/04 10:31      
夏の空、光が多くて白っぽい、夏の空。
地上じゃ人間さまがうだってゆで卵状態だけれど、空っていつも超然としていて、静謐よね。地面をたどってゆくと今現在のいろんな人の住む場所とつながってる、でも空は過去の自分とか、未来の自分とかそんな超越したものにつながってる、そんな風にイメージするんです。これは多分、中学生の頃読んだ、星新一の「おーい、でてこーい」っていうショート・ショート小説のせい。

数年後の自分がいまの自分をどんな風にふり返るだろうか。今の自分は去年の自分をどんな風にふり返ってる? 過ぎてしまえばみんな懐かしい思い出になってゆく。苦しかったエホバの証人の頃も今となっては思い出のひとつ。決して楽しい思い出じゃないけれど。
人間ってやっぱり、自分をかわいがる仕方でものごとをまとめるんだと思う。だから苦しかったことも、つらかった事も、悲しかったことも、みんな楽しかったことと同じように、懐かしいにおいが香るようになる。うつ病じゃなければ、だけれど。

まぶしい空見てて、思ったんです。
だから悲しいこともつらいことも、静かな気分や落ち着ける気分、楽しい気分やしあわせな気分と同じように、大切にしよう。それもわたしの人生の一部分なんだから。悲しいときには、自分は悲しんでいるから、沈んでいる、これは正当なことだって認めるようにしよう。そして悲しんでいる自分をいとおしんであげよう。そしてしあわせなときが来たら、誰が悲しんでいても、わたしはわたしのしあわせにたっぷり浸ろう。わたしの人生だから、わたしの人生のヒロインはわたしなのだから。

悲しいから、沈んでいちゃダメだとかは絶対に思うまい。自分をダメって言っちゃいけない。他人はそう言う、わたしに優越しようとして。でもわたしはそう思っちゃいけない。わたしは悲しんでいる、それだけだ、それが事実の全てだ。ダメなことはない。悲しい時に悲しむのは正常な証拠だ。決して「霊はエホバの約束に信仰を堅く持つようになるので、幸福です」などとは言わない。自分をごまかすのはもう、うんざり。

でも、今ははっきり言える、わたしは自由だ、自分が自分の人生の主人公になったから。誰にももう遠慮はしない、わたしは調子の上向きな時にはしあわせをたっぷり味わう、よその国でイスラム原理主義者が何百人虐殺していても、それを餌に利用してキリスト教を「幸福の良い便り」などと称して布教したりはしない。わたしは今のしあわせにどっぷり浸る。わたしの人生の中の貴重な一瞬だから。結局、自分の足元をしっかり見て、ていねいに一歩を踏み出す、これが誠実さの全てだと思う。


…えーっと…。引用聖句はなかったけれど、公開講演でした…
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