忘れもしない97年12月18日、私のいたアパートに初めてJWが来ました。第一声は「聖書を読んだことありますか?」私は素直に「はい、あります。黙示録と創世記を少し」と答えました。二人の姉妹は、とても驚いて、かつ興奮したようでした。高校生のとき、オカルト雑誌を通して黙示録に興味をもち、少し読んだことがあったのです。その時たまたま「もう一度聖書を読みたいな」と思っていた私は、すっとんきょーなオレンジの表紙の「神の言葉」を押し付けるように渡して去って行こうとする姉妹たちに、「あの、聖書って手に入るんですか?」とききました。私に証言をした姉妹は驚いて、ひっくりかえった声で「えっっ!?どどどうしてですか!?」と言いました。「いえ、また読みたいなーと思って・・・」と答えると、翌日「新世界訳聖書」を持ってきてくれました。その日は風が強く、玄関で話し始めた二人が寒そうに見えたので、5分待ってもらい、あわてて部屋を片付けて二人を部屋にあげました。その日から、「求め」で研究が始まりました。翌週、2課を終えたところで、「知識」の本を渡され、次週からそちらで研究しましょうとのことでした。そのとき初めて、「もしかしてエホバの証人の方ですか?」と尋ねると、そうだとのこと。田舎育ちでJWのことを何も知らなかった私は、全く警戒することなく、「聖書を教える人はいい人だろう」と勝手に思い込み、最初の訪問から10日ほどで集会について行きました。歓迎されたことは言うまでもありません。(つづく)