>「奥さん・お宅シロアリに食われてますよ〜駆除・予防で３０万かかりますね〜！」
シロアリ退治は昔やってた仕事なんで書くね。
基本的に今の木造一戸建ては新築の時に全部シロアリ予防をやってますから
なかなかシロアリに食われることはありません。（昭和５０年頃以前に建築した
建物はシロアリ予防処理やってませんから除く）
新築の建物のシロアリ予防処理は、土台の木と柱と壁の羽目板をで専用の
薬剤をスプレーして（高さ１ｍ５０cm位まで）、床下の土を薬剤の混合液で
土壌処理して、シロアリが食べても美味しくない家にするのを目的にしています。
それでもシロアリに食われるのは、以前台風とかで床下浸水があって、
土壌処理した薬剤が全部流れてしまった場合とか、床下に建築時の木材の
かけらが散乱していて、それにシロアリが巣を作っている場合とかがあります。
それ以外には、たまたまシロアリの巣別れの時期に、運悪く、家のすぐ近くの
地面に巣を作られた場合があります。（今回の場合はこれかも）
シロアリ駆除のやりかたは、床板を回転カッターで切りはがして、床下の中に
つなぎの作業服にゴーグルと防毒マスクをした作業員が潜り込んで、通れない
基礎部分を削岩機で壊しながら作業通路を造って駆除作業をします。
シロアリに食われた家の土台の木材に1メートル間隔でドリルで穴を開けて、
土台の木全体に薬剤をスプレーしてから木の木栓を穴にハンマーで叩き込んで
蓋をするやりかたや（私のやってた時代の古いやりかたで「穿孔法」と言いました）、
専用の機械を使って薬剤を土台に圧入するやりかたの木材処理と、薬剤と水の
混合液を風呂桶ぐらいのポリタンクで作って、それを床下の土にポンプで撒く
土壌処理の２つの作業になります。
これは、シロアリの巣は必ず地面の中にあって、食べるのは建物なので、
途中の道を薬剤で遮断してシロアリを兵糧攻めにするというやりかたです。
そしてシロアリは初期は木の中に穴を開けて移動しますので木の外には
出て来ません。外に出てきた時は家中の柱がシロアリに食われてます。
（木材の中に食べる場所が無くなるとシロアリは外に出てきます）
シロアリ駆除の薬剤の原価は、私がアルバイトしていた時代で1軒分約3万円。
今はわからないけどたぶん5〜７万円ぐらいだと思いますが、一軒分の請求書は
昔から30万から40万です。（これが業界相場だからそれに文句言っても無駄）
んで、工賃ったって新築にする予防処理の場合は作業員1名で3時間、古家に
する駆除作業の場合は作業員2名で4時間すから、工賃と薬剤原価考えれば
単純に20万ぐらいはすぐに儲かっちゃうわけね。
でも今の家は建てるときに必ずシロアリ予防してますからそう簡単にシロアリに
食われません。だから営業は大変なわけです。仕事がなかなか無いし利益率が
多いから同業者がいっぱいいます。んなわけで儲かっても20万はすぐに消えちゃう
わけね。
だから注意しなければならないのは、意外に詐欺が多いこと。
詐欺って言っても善意の詐欺なんだか悪意の詐欺なんだかた未だに私も
よくわかんないんですが、その家の敷地内にシロアリの巣が見つかったら、
その家は例え新築時に予防処理していてもシロアリ駆除するのがお約束です。
なので営業はシロアリの家や地面の巣を一つ見つけたら、向こう三軒両隣に
営業攻勢をかけてきます。（これはこれである意味正しいわけ）
問題は、そこに本当にシロアリはいるのか？ってこと。
売れない営業は必死だから、普通のアリの巣をシロアリだって言い張って
仕事を取ってくる場合もあります。（シロアリの巣と普通のアリの巣はよく似てる
から素人にはわかりずらい。当時作業員だった私も未だによくわからない。）
私のいた時の営業さんはものすごく誠実な人でしたが、シロアリの巣を
見つけて営業を取ってきて、あとで駆除作業したベテラン作業員に、
「あれはシロアリの巣じゃなくて普通のアリの巣だよ。余計なことだから
黙って作業してきたけどね。」って言ってるのを見たことがあります。
（こういうのを善意の詐欺という）
なので、シロアリ退治をする時は、NTTのイエローページを見て同業者に
もう一度調べてもらって合い見積もりさせるのが大事です。
別の業者を呼んだら「調べたけどシロアリなんていませんよ」って場合もあります。
もし複数の業者が調べてシロアリの巣やシロアリの道が見つかったら、これは
もう完全にあきらめで、30万円かけてもやらないと後で後悔することになります。
その時はやらなくて、数年忘れていて、ある日突然2階からシロアリなんか出た
日には、もうその家は家中食われてますから。それから駆除しても手遅れです。
やる前によく調べて、合い見積もりして、やるなら金を惜しまず徹底的に。
これがシロアリ退治の基本ね。
シロアリ退治は昔やってた仕事なんで書くね。
基本的に今の木造一戸建ては新築の時に全部シロアリ予防をやってますから
なかなかシロアリに食われることはありません。（昭和５０年頃以前に建築した
建物はシロアリ予防処理やってませんから除く）
新築の建物のシロアリ予防処理は、土台の木と柱と壁の羽目板をで専用の
薬剤をスプレーして（高さ１ｍ５０cm位まで）、床下の土を薬剤の混合液で
土壌処理して、シロアリが食べても美味しくない家にするのを目的にしています。
それでもシロアリに食われるのは、以前台風とかで床下浸水があって、
土壌処理した薬剤が全部流れてしまった場合とか、床下に建築時の木材の
かけらが散乱していて、それにシロアリが巣を作っている場合とかがあります。
それ以外には、たまたまシロアリの巣別れの時期に、運悪く、家のすぐ近くの
地面に巣を作られた場合があります。（今回の場合はこれかも）
シロアリ駆除のやりかたは、床板を回転カッターで切りはがして、床下の中に
つなぎの作業服にゴーグルと防毒マスクをした作業員が潜り込んで、通れない
基礎部分を削岩機で壊しながら作業通路を造って駆除作業をします。
シロアリに食われた家の土台の木材に1メートル間隔でドリルで穴を開けて、
土台の木全体に薬剤をスプレーしてから木の木栓を穴にハンマーで叩き込んで
蓋をするやりかたや（私のやってた時代の古いやりかたで「穿孔法」と言いました）、
専用の機械を使って薬剤を土台に圧入するやりかたの木材処理と、薬剤と水の
混合液を風呂桶ぐらいのポリタンクで作って、それを床下の土にポンプで撒く
土壌処理の２つの作業になります。
これは、シロアリの巣は必ず地面の中にあって、食べるのは建物なので、
途中の道を薬剤で遮断してシロアリを兵糧攻めにするというやりかたです。
そしてシロアリは初期は木の中に穴を開けて移動しますので木の外には
出て来ません。外に出てきた時は家中の柱がシロアリに食われてます。
（木材の中に食べる場所が無くなるとシロアリは外に出てきます）
シロアリ駆除の薬剤の原価は、私がアルバイトしていた時代で1軒分約3万円。
今はわからないけどたぶん5〜７万円ぐらいだと思いますが、一軒分の請求書は
昔から30万から40万です。（これが業界相場だからそれに文句言っても無駄）
んで、工賃ったって新築にする予防処理の場合は作業員1名で3時間、古家に
する駆除作業の場合は作業員2名で4時間すから、工賃と薬剤原価考えれば
単純に20万ぐらいはすぐに儲かっちゃうわけね。
でも今の家は建てるときに必ずシロアリ予防してますからそう簡単にシロアリに
食われません。だから営業は大変なわけです。仕事がなかなか無いし利益率が
多いから同業者がいっぱいいます。んなわけで儲かっても20万はすぐに消えちゃう
わけね。
だから注意しなければならないのは、意外に詐欺が多いこと。
詐欺って言っても善意の詐欺なんだか悪意の詐欺なんだかた未だに私も
よくわかんないんですが、その家の敷地内にシロアリの巣が見つかったら、
その家は例え新築時に予防処理していてもシロアリ駆除するのがお約束です。
なので営業はシロアリの家や地面の巣を一つ見つけたら、向こう三軒両隣に
営業攻勢をかけてきます。（これはこれである意味正しいわけ）
問題は、そこに本当にシロアリはいるのか？ってこと。
売れない営業は必死だから、普通のアリの巣をシロアリだって言い張って
仕事を取ってくる場合もあります。（シロアリの巣と普通のアリの巣はよく似てる
から素人にはわかりずらい。当時作業員だった私も未だによくわからない。）
私のいた時の営業さんはものすごく誠実な人でしたが、シロアリの巣を
見つけて営業を取ってきて、あとで駆除作業したベテラン作業員に、
「あれはシロアリの巣じゃなくて普通のアリの巣だよ。余計なことだから
黙って作業してきたけどね。」って言ってるのを見たことがあります。
（こういうのを善意の詐欺という）
なので、シロアリ退治をする時は、NTTのイエローページを見て同業者に
もう一度調べてもらって合い見積もりさせるのが大事です。
別の業者を呼んだら「調べたけどシロアリなんていませんよ」って場合もあります。
もし複数の業者が調べてシロアリの巣やシロアリの道が見つかったら、これは
もう完全にあきらめで、30万円かけてもやらないと後で後悔することになります。
その時はやらなくて、数年忘れていて、ある日突然2階からシロアリなんか出た
日には、もうその家は家中食われてますから。それから駆除しても手遅れです。
やる前によく調べて、合い見積もりして、やるなら金を惜しまず徹底的に。
これがシロアリ退治の基本ね。
