JWでは誰かが代表してお祈りをささげる場合、
それは兄弟でなくてはなりません。
その場に資格のある兄弟がいなければ、たとえまだ中学生の
坊やでも、その子がバプテスマを受けた兄弟であれば、
代表して祈ります。
兄弟が一人もいなければ、姉妹が代わりに祈る訳ですが、
その祈りの輪の中に、バプテスマを受けていない成人男性が
含まれていた場合、その姉妹は祈りを捧げる間、頭を覆う
かぶりもの(帽子、スカーフなど)を着用しなければならない、という変テコなルールがあります。
これは女性が男性に対して、頭の権を認め、従順であることを
表明するための象徴的な行為なんだそうです。
私の母はでしゃばりタイプなので、代表して祈るの大好き!
いつも率先して立候補するので、いざという時のためにカバンに
スカーフを常備していました。
まずその場にいる男性に嬉々としてスカーフ着用の意味を説明
した後、てろてろの化繊でできた紫色のスカーフを、怪しげな
占い師よろしく頭に被って祈り始める。
たまにスカーフを忘れて来てしまう事があるのだが、そんな時は
姉妹の誰かにハンカチを借りて、レースのひらひらや花模様、
時にはキティちゃんのプリントが付いているものを河童の皿の
ようにをちょこんと頭に載せて祈る。
繰り返すが、これは一応男性に敬意を表すための象徴的な行為
なのである。こんな変な女を見て、誰がそこから敬意を感じ取ることができるのだろうか。
むしろ「馬鹿にされた!」と普通は思うであろう。
子供の頃から超疑問だった。
怖くて言えなかったけど。