> 大空の浪人さん
> 今朝テレビでやってたけど、昨日、日本のラエリアン・ムーブメントが
> 日本人男児のクローン人間誕生を祝って渋谷でパレードやったそうなんですが、
> ラエリアン・ムーブメントってどんな宗教なんですか？
☆フランス人の自称ジャーナリスト,クロード・ボリロンが1970年代の前半だったかに異星人と接触して啓示を受けた,というのが発端です。その後,エロヒムとは地球より二万五千年進歩した異星人のことで,生命科学の研究の舞台として地球を用い,自らのクローンとして人間を創造(複製)した後,事情で放置し,遠くから見守っていたが,核時代に入ったことで自滅の危機を察し,エロヒムの最高会議議長ヤーウェと地球人女性との子であるクロード・ボリロンをラエル(光をもたらす者)に任じて真理を人類に伝えさせることにした,というストーリーになります。人類がエロヒムを歓迎するようになった時,エロヒムは公然と地球に来訪し,先進技術をもって人類の諸問題を解決することになっています。人類がエロヒムを拒絶し続けるなら核で自滅するので,ラエリアンたちはエロヒムの不死の惑星に再生され,そこで永遠の生命を与えられることになっています。
教理的には既にお分かりのようにキリスト教〜ＪＷのハチャメチャ版で,フリーセックスを標榜することが特徴ですが,初代教祖が存命であるためもあって,教理の体系はいい加減で,セミナーで教祖や高位のガイド(指導者)が口にする内容で一喜一憂します。
社会的には,フィアフィム(PHIAPHIM？)つまり少数者の権利擁護を標榜する超カルト連合を提唱するなど,ヨーロッパの伝統社会とは対決姿勢が顕著で,フランスにいられなくなってカナダに本拠を移しています。エロヒムさんのUFO大使館の第一希望はエルサレムなのですが,イスラエル政府に一蹴されて取りつく島がなく,どこかの小さな国に建てることになったとか流れたとか…。
組織的にはＪＷそのもので,ガイドは五段階(七段階だったかも)あって,毎年ゴールデンウィークに長野の山中のホテルを借り切って開催されるセミナーで高位のガイドから認定されればレベルを与えられ,或いはレベルが上ります。認定の基準がいいかげんなのもＪＷ的で,たとえば可愛い女の子だったら頭は空っぽでもすぐ高位になり,真面目なおばさんは有能なのにレベル0のままです。
ばあねっとの過去ログに書いたように思うのですが,広島原爆投下の1945年8月6日がラエリアンの世界紀元とされ,彼らの年代はAF(After HIROSHIMA)で扱うのですが,そんなに重要なはずの広島原爆の映像を提供できないことは,インチキだと確信する一つの要素でした。広島原爆は炸裂シーンを撮影したフィルムの現像に失敗したため,少し遅れて現場に到着した観測機から撮った不鮮明なきのこ雲の映像があるだけです。
一般に原爆投下のシーンとして放映されている映像は長崎原爆のものなのですが,宣伝(伝道・勧誘)のためのビデオ上映会では,長崎原爆の映像を平気で広島原爆のシーンとして使っているのには苦笑してしまいました。
ラエルさんの話が本当なら,広島原爆の決定的瞬間は固唾を呑んで見守るエロヒムさんたちがUFOから撮影していたはずで,ラエルさんが本物の預言者ならそれを示せば十分なのですが,ラエリアンたちはそんなことにはお構いなしなので白けました。
もっと言うなら,広島原爆の核物質の由来についてのコメントが全く無い(ドイツが濃縮していたウランを転用した,最初で最期のウラン型原爆だったという説がある…アメリカが開発したのはプルトニウム型原爆で,何発分も完成していた)ことや,史上初の核爆発は原爆投下の前の7月下旬,ネバダ州の核実験場での核実験であったのに,それを世界紀元にしないことなど,あらゆる見地から,冷戦時代の核の恐怖の下で,いいかげんなカトリック教徒が想像をたくましくして作った素人教義であることは明らかになっていったので,適当なところで縁を切りました。
当時,岡山県地区の責任者をしていた,私の高校の後輩は,その後,組織の内紛で干されているそうです。そうした内部の問題もまたＪＷ的で,世にカルトの胤は尽きまじ…と辞世の句をひねりたくなりますね。
> 今朝テレビでやってたけど、昨日、日本のラエリアン・ムーブメントが
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☆フランス人の自称ジャーナリスト,クロード・ボリロンが1970年代の前半だったかに異星人と接触して啓示を受けた,というのが発端です。その後,エロヒムとは地球より二万五千年進歩した異星人のことで,生命科学の研究の舞台として地球を用い,自らのクローンとして人間を創造(複製)した後,事情で放置し,遠くから見守っていたが,核時代に入ったことで自滅の危機を察し,エロヒムの最高会議議長ヤーウェと地球人女性との子であるクロード・ボリロンをラエル(光をもたらす者)に任じて真理を人類に伝えさせることにした,というストーリーになります。人類がエロヒムを歓迎するようになった時,エロヒムは公然と地球に来訪し,先進技術をもって人類の諸問題を解決することになっています。人類がエロヒムを拒絶し続けるなら核で自滅するので,ラエリアンたちはエロヒムの不死の惑星に再生され,そこで永遠の生命を与えられることになっています。
教理的には既にお分かりのようにキリスト教〜ＪＷのハチャメチャ版で,フリーセックスを標榜することが特徴ですが,初代教祖が存命であるためもあって,教理の体系はいい加減で,セミナーで教祖や高位のガイド(指導者)が口にする内容で一喜一憂します。
社会的には,フィアフィム(PHIAPHIM？)つまり少数者の権利擁護を標榜する超カルト連合を提唱するなど,ヨーロッパの伝統社会とは対決姿勢が顕著で,フランスにいられなくなってカナダに本拠を移しています。エロヒムさんのUFO大使館の第一希望はエルサレムなのですが,イスラエル政府に一蹴されて取りつく島がなく,どこかの小さな国に建てることになったとか流れたとか…。
組織的にはＪＷそのもので,ガイドは五段階(七段階だったかも)あって,毎年ゴールデンウィークに長野の山中のホテルを借り切って開催されるセミナーで高位のガイドから認定されればレベルを与えられ,或いはレベルが上ります。認定の基準がいいかげんなのもＪＷ的で,たとえば可愛い女の子だったら頭は空っぽでもすぐ高位になり,真面目なおばさんは有能なのにレベル0のままです。
ばあねっとの過去ログに書いたように思うのですが,広島原爆投下の1945年8月6日がラエリアンの世界紀元とされ,彼らの年代はAF(After HIROSHIMA)で扱うのですが,そんなに重要なはずの広島原爆の映像を提供できないことは,インチキだと確信する一つの要素でした。広島原爆は炸裂シーンを撮影したフィルムの現像に失敗したため,少し遅れて現場に到着した観測機から撮った不鮮明なきのこ雲の映像があるだけです。
一般に原爆投下のシーンとして放映されている映像は長崎原爆のものなのですが,宣伝(伝道・勧誘)のためのビデオ上映会では,長崎原爆の映像を平気で広島原爆のシーンとして使っているのには苦笑してしまいました。
ラエルさんの話が本当なら,広島原爆の決定的瞬間は固唾を呑んで見守るエロヒムさんたちがUFOから撮影していたはずで,ラエルさんが本物の預言者ならそれを示せば十分なのですが,ラエリアンたちはそんなことにはお構いなしなので白けました。
もっと言うなら,広島原爆の核物質の由来についてのコメントが全く無い(ドイツが濃縮していたウランを転用した,最初で最期のウラン型原爆だったという説がある…アメリカが開発したのはプルトニウム型原爆で,何発分も完成していた)ことや,史上初の核爆発は原爆投下の前の7月下旬,ネバダ州の核実験場での核実験であったのに,それを世界紀元にしないことなど,あらゆる見地から,冷戦時代の核の恐怖の下で,いいかげんなカトリック教徒が想像をたくましくして作った素人教義であることは明らかになっていったので,適当なところで縁を切りました。
当時,岡山県地区の責任者をしていた,私の高校の後輩は,その後,組織の内紛で干されているそうです。そうした内部の問題もまたＪＷ的で,世にカルトの胤は尽きまじ…と辞世の句をひねりたくなりますね。
