だから、せっかく買った本をそのままどぶに捨てないために、何も線を引かずに、付箋も貼らずに真っ白なまま読んで下さい。特に鬱な人には、きっとこれからのあなたの人生のお役に立つ本だと信じています。ぜひ6つの約束を守って読んでくださいね。

これを読んで、著者の言いたい事が全部理解できて、それを自分なりのやりかたで全部実行出来るようになれば、自分の心の中にある他のJW問題も解決の糸口が見つかると思います。

なぜなら、私はこの本の言うことを全部自分なりに消化して、自分の考え方を「道は開ける」をベースに長い時間をかけて自己改造してきたせいで頭の中の発想法が完全に変わり、自分の心の中のJW問題を全部1人で解決出来たからです。

毎日がお祭り騒ぎの世界で、楽しくて居心地はいいけど、明日の自分が全然見えない水商売の世界から完全に足を洗い、情けない自分の性格を叩き直すために海上自衛隊に入る決断をしたのもこの本があったからです。

相手の立場で考える癖のある、神経質で内向的なJW経験者には自信を持ってお勧めする本ですが、私とは全然性格の違うタイプのJW経験者にもきっと効果はあると思います。何故なら、売れなくなるとすぐに返本されて裁断される、厳しい日本の出版業界で、昭和34年から版を重ねて今まで生き延びて来た有名な本ですからね。

【道は開ける】デール・カーネギー (著)
"How to Stop Worrying and Start Living" by Dale Carnegie
価格:\1,600
創元社:ISBN: 4422100521

道は開ける 新装版

私は、JW経験者だろうが一般人だろうが、人間を長くやってるなら、必ず何かのトラウマを持っていると思います。 例えば、彼氏や彼女に振られた事による心の傷。これだって立派なトラウマですよね。

だから、人間をやっている限り、みんな心のどこかが壊れていて当たり前と思うんですよ。そして、その状態の時の一番の問題は、自分の心が壊れたときの具体的な解決方法を知らないのが一番の問題だと思うんです。(病気の話じゃないからね、病気の時は急いで病院にGO!ですよ。)

私は自分では「自分の心のJW問題を完全に解決した」と認識していますが、他人から見れば、私が認識していない部分で解決していない部分がいっぱいあるかもしれません。

そうなると、「では何をもって完全に解決したと考えるのか?」「その完全に解決された状態の正しい提議とは何か?」「その解決の限界は何か?」「もし完全解決に限界があるのであれば、その原因である、絶対に取り戻すことの出来ない過去をどうやったら取り戻すことが出来るのか?」そして「過去を取り戻せないのであれば、どこで見切りを付けるべきなのか?」って話になってくると思います。

そういう考え方で言うと、今の私は「道は開ける」を知ることで、自分の心の問題を解決する具体的方法を知っているから、これから先何が起ころうと、絶対に平気だもんねー(^^)・・・・という状態で死ぬまで壊れ続けているのかもしれません。

でも、そんなもんでいいんじゃないんですか。

いつ来るかわからない完全解決を目指すより、とりあえずの解決をひとつひとつ積み重ねていく解決の方が、心が早く楽になれるもんですよ。

これ1冊でJW問題が全部解決するわけもないですが、この本が何かのきっかけになってくれればいいなと思います。

2002/02/09


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