昼寝するぶた 掲示板過去ログ:#3091

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No.3091 母のようにはなりたくなかった 投稿者:さふらん 投稿日:2003/05/26 06:10     
あいさん始め、一連の子育てに関する投稿を読みながら、つい思い出してしまうことがあります。それはやはり、連鎖に近いのかなぁ・・・

私の母は勿論JWではありませんでしたが、明治生まれの母親(私の祖母)に、厳しく口うるさく育てられています。その祖母は、その親からもっと厳しく育てられています。私は日本人て、皆同じなんだと長い間思っていて、自分だけではないはずだと思っていました。

でも時々、叩かれた事もない、余り叱られた記憶もないという人に出会うと考えてしまいます。私の中で、「言って分からないときは叩くしかない、」それが当たり前だったからです。自分自身もそうして育ってきているからです。叩かれることも勿論ありましたが、やたら、口うるさい。「よそで許していても家は家」、と言う、古い田舎者の価値観を押しつけられて育ちました。

反面、母親に対する反発や、特殊な心理状態から「決して私は自分の母のような母親にはなるまい」と決意し、子育てが始まりました。
「良いお母さんになるんだ!」と、意気込んで肩に力が入ってしまいました。その延長線上でJWと出会うことになり、結果、母のような母親になってしまったというわけです。

こんなことってありますか?避けていたはずなのに、気が付いたら
避けていたはずの場所にいたのです。どうしてこうなってしまったんでしょう?あまりにも母親を意識して、「母のようにはなるまい」と強く思いすぎてしまったからなんです。

私の母が、昔よく言っていました。「厳しい母親に育てられて苦労したから、あんた達には、そんな苦労はさせたくない。」きっと、意識して良い母親をしようと思っていたんでしょう。ところが、現実はそんなに甘くはなかったようです。やっぱり、私たち娘に嫌われる口うるさい母親、自分の母親と同じ様な母親になっているんですね。

長くなってしまいますが、「愛を乞う人」と言う映画を見た方いらっしゃいますか?私は、この映画を見て不思議に癒されました。辛い映画ではあるんです。虐待の極みでもある映画なんです。でも、その壮絶さに救われたように思いました。それは、
「私は、ここまでされていない。私はここまではしていない。」という
変な安心感だったんです。

世の中には、もっと、もっと親からひどい目に遭わされている人がいるんですね。私の友達などは、髪の毛を掴んで引きずり回された、と言っていました。でも、彼女は今優しい良いお母さんです。

先の、「愛を乞う人」と言う映画の中でも、実の母親からひどい扱いを受けるのですが、そこに連鎖はないんです。子供を愛し、子供に優しい良い母親になって、ある時、暫く会わないでいた母親に会いに行くんです。(映画の中の話ではありますが)このシーンにも何か救われる思いがあります。

まぁ、一般の世に人が親から虐待を受けて育っていることと、JW的に教育されたこととは、また違う性質があるのですが、必ずしも連鎖が起きるとは限りません。私の経験からですが、あまり強く「絶対にするまい!」的な意識を持たない方が、返って上手くいくような気がします。

今子育て中のJW2世の皆さんが、気楽に楽しく子育てをして、みんなが幸せな毎日を送りますように・・・。
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