ゲストブック過去ログ:#606

昼寝するぶた

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No.606 大平光代助役 投稿者:Q9 投稿日:2003/12/21 21:34      
「確かに、あんたが道を踏み外したのは、あんただけのせいやないと思う。親も周囲も悪かったやろう。でもな、いつまでも立ち直ろうとしないのは、あんたのせいやで、甘えるな!」

大平光代さんが書いた、大ベストセラーの「だから、あなたも生きぬいて」の上記のせりふはわたしのほおを往復で張ったようなインパクトがあった。自分の人生が、他人に踏みにじられたままでいいはずがない。そのまんま倒れてしまうのは、それこそみざる、きかざる、いわざるを必死できめこむエホバの狂人に自分が操られてしまったことを意味する。

自分が信じるために他人の人生を利用し、骨までしゃぶるやり方は憎まれて当然だ。そういう集団は理性と人権の敵だ。でも憎しみに圧倒されてしまってはならない。マインド・コントロールとカルト集団の政治力で人間を支配するやり口を本当に憎むなら、こっちはまっとうな仕方で対抗すればいい。
-永久に堅く立てられるのは真実の唇であり、偽りの舌はほんの一瞬にすぎない-(箴言12:19)
べつにキリスト教の顔を立てようというのではない、自分のことを偉そうに神の公使だと言う連中に恥をかかせるために言うだけだ。都合の悪い情報が出てきたらこそこそ逃げ隠れする連中は、世間がきちんと判断するだろう。

だから、出直そう。若くないからもうだめだという考え方がメランコなのだ。人生は繰り返しだ。季節のように。生きている今の命を自分の望むものを目指して精一杯生きるなら、人間として生まれてきたことに感謝できる。いいことが来て自分を楽しませてくれないかなあ、と待っていては時間を無駄にするだけだ。自分から意欲を起こして行動しないと、生きている実感は得られない。日本人は何か成果を出さないと評価しない。そういう育て方が人格障害を引き起こす。生まれてきたことが値打ちなのだ、人間の脳を授かったことが値打ちなのだ。ああでなければ、とかこうでなければとかいう時代と共に流行り廃れする見方で子どもを抑え込まないで! ありのままの子どもを受け入れてあげて。おかあさん、おとうさん、あなたたちがそうしてくれないなら、わたしは自分で自分を救出する。いつまでも人のせいにして流されてゆくのは甘えでしかない。…そういう気持ちにさせてくれた本だった。

その大平さんが、大阪市の助役に就任するという。関新市長の改革路線の象徴だそうだ。評価する声も多い。彼女なら若い人たちを念頭に置いた行政に強力な新風を吹き込むだろう、という。しかし、政治能力はまったくの素人なので、手腕を疑う向きもある。わたしもそう思う。人心が荒れる主な理由のひとつは親子関係のゆがみが人格の成熟を妨げていることだ。それは行政が介入できない領域の問題だ。政治家になってしまってはもう何もできない。辻本さんの二の舞を踏むことにでもなったら、せっかく立ち直らせた人生がまた傷つくだろう。残念でならない。政治は個人の理想や能力はまったく力を持たない。多数意見の前にはごみ同然だ。実務を行っているのは、役人なのだから。しかもその役人連中は選挙で選ばれていないのだ。そしてこのたびの藤井総裁の一件で判明したように、政治家は官僚に対して強制力を持たない、これが日本の政治の大きな矛盾であり、人間を幸福にしない原因なのだ。(「人間を幸福にしない日本というシステム」)太平さんは「快諾した」という。どうして? 学校でのいじめの教科書のような世界へどうして足踏み入れるの? 信じられない。
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