毎日が夏休み 掲示板過去ログ:#378

昼寝するぶた

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No.378 今日の、<この一本> 投稿者:さふらん 投稿日:2002/12/26 23:38      
しばしお付き合いくださいませ。
今日の、<この一本>では<天使の詩>という映画を紹介させてください。ごらんになった方いますか?
これ、めちゃくちや泣けました。主人公の少年がうちの息子と
オーバーラップしてしてしまったからです。
最初から、最後まで可哀想の一言です。
イタリア映画っぽいです。
まず、母親の死というところから始まります。まだ幼いのに。
大人たちは、<お兄ちゃんなんだから>と言って、この子に
気丈さを期待するので人前では泣きません。本当はとっても悲しいのに。そこからして可哀想なのです。この子には弟がいて
小さくてカワイイので、周りの大人たちは、父親さえも、お兄ちゃんより、弟の方ばかりかわいがり、このお兄ちゃんがどんなに傷つき、繊細であるかということに気づきません。そのせいで、
この子は、どんどん傷ついていきます。天真爛漫な弟の方は
大人たちに気遣われ、愛され、のびのびとしています。
お兄ちゃんの方は寂しい思いをたくさんしています。
それに気づいた父親は、ある日仕事に彼を連れて行く約束をします。この子はとても喜び、見ている方も、この子の幸せそうな顔を初めてみるような気がします。ところが、父親の都合で
子供を連れての仕事は無理になり、この子はまた裏切られ、
自暴自棄のようになり、街をさまよい歩くようになります。
仕事で忙しい父親のいない留守は、弟と遊んだりするのですが
ある時、弟が危険な目に遭いそうになり、助けようとして大怪我をしてしまいます。弟は助かったものの、この子は瀕死の
重体です。医師も首を振っています。父親が涙ながらに
忙しくしていたことを詫びるのですが、この子は
<僕はもうすぐママのところに行かれるのだから、パパそんなに
悲しまないで>というようなことを言ったような気がします。
この子の寝ているベッドの頭上には、母親の肖像画が
飾ってあります。この子が静かに目をつむると
その肖像画が、大写しになって、母親がほほえんでいる顔が
この子を迎えに来たような感じになって終わります。
哀しい、切ない映画でしたが、何かを考えさせられました。
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