黒人差別の教理、黒人は人類の不完全な形であり、呪われた劣等人種:

JWは創始期から1970年代まで「黒人は聖書に記録された呪われた劣等人種」という教理を教えてきたが、現在は黒人差別の教理を捨てている。

「黒人は人類の不完全な形であり、呪われた劣等人種」という教理があった1970年代までは、黒人が楽園に行くとエホバ神によって過去の罪を許され、人類として不完全な形である黒人から、完全な人類の形である白人になるとされ、全ての黒人は楽園に行くと(マイケル・ジャクソンのように)肌の色が白くなるとされた。

*** ものみの塔誌1898年8月1日230頁 ***
黒色人種は、創世記9:22,25にその特別な堕落の状態が述べられているハムの子孫であると考えられる。

*** 新世界訳聖書 創世記 9:22,25 ***
22 後にカナンの父ハムは自分の父の裸を見,外にいる自分の二人の兄弟にそのことを告げに行った。
25 そこで彼は言った,「カナンはのろわれよ。自分の兄弟たちに対する最も卑しい奴隷となれ」。

*** 黄金時代1929年7月24日702頁 ***
ノアがカナンに与えたのろいは、黒色人種の起源でした。ノアが「カナンはのろわれよ。自分の兄弟たちに対する最も卑しい奴隷となれ」と言った時、彼は有色人種の将来を考えていたのでした。黒人は過去にも現在でも召し使いとなる人種です。しかし現代の二十世紀においては、私たちはみな、仕えるということを真の光の中で見ることができるようになり、人生の本当の喜びは他人に仕えることであることを発見しています。世界中で、有色人種のよい召し使いより優れた召し使いはいません。そして忠実に仕えることはこの世の中で最も純粋な喜びの一つなのです。

*** ものみの塔誌1914年4月1日110頁 ***
今しばらくすると、千年王国が開始され、そこでは全ての人類の復元が行われるでしょう。その復元とは、罪によって一時的に失われてしまった、神が「非常によい」とした元の大いなる基準に従って、心も体も形も色も、メシアの王国の力でその完全な形に戻されることです。

JWの創始期から続いた「黒人は人類の不完全な形であり、呪われた劣等人種」という教理は1960年代の集会ではよく取り上げられていたが、1970年代になってアメリカの黒人の地位向上と共に集会で取り上げられなくなり、1980年代になると、JWに黒人差別の教理が存在していたこと自体を否定した。

*** 目ざめよ! 1982年 2月8日号 22-3 聖書は白人の書物ですか ***
カナン人は人種の上では白人でしたから,そののろいはハムの別の息子クシの子孫である黒人とは全く関係がありませんでした。こうした神の言葉の誤った解釈が,黒人に多大の辛苦と苦しみを臨ませる原因となってきたのです。(注:例によって他人事)

情報ソース:エホバの証人の人種差別

JW2世のマイケル・ジャクソンが全身整形して白人になったのはそのため?

マイケル・ジャクソンはエホバの証人2世。1983年に全世界で5,000万枚のセールスを上げたアルバム『Thriller』(スリラー)で審理委員会にかけられ、MTV版スリラーのビデオ化権の収入を放棄することで排斥を免れたが、1987年『BAD』で再び目を付けられ、1988年映画『ムーン・ウォーカー』の頃に審理委員会に呼び出されたので断絶した。(その後復帰したという噂があるが真偽は不明)母親が熱心なJW信者なのでジャクソン・ファミリーは全員JW2世。

情報ソース:マイケル・ジャクソン今世紀最大のポップスターの悲劇と真実 価格:\1,748

生まれつき顔が不自由だと思っている人や、生まれつき体の色が気になる人は、楽園に行ければマイケル・ジャクソンのように美しく変身できるかも?

但し、『その復元とは、罪によって一時的に失われてしまった、神が「非常によい」とした元の大いなる基準に従って(塔1914年4月1日)』行われる全身修正なので、その復元結果を自分が気にいるかどうかは「神のみぞ知る」ことになる。さらに、新しく復元された自分の姿が運良く納得できればいいけれど、もし納得できなかった場合は永遠に諦めるしかない。


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