組織:

JW組織は説明しずらく、説明されてもわかりにくいので、戦前の旧日本陸軍の組織配置図に当てはめると組織の全体像をイメージしやすくなる。

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1999年8月末のJW組織構成

世界234ヶ国・地域に591万人、
日本のJW信者数:研究生を含めると37万人

統治体13人
↓ 世界の地帯数40
地帯監督12人
↓ 世界の支部数109
日本支部員8人
↓ 海老名ベテル職員650人
地域監督

巡回監督200人

長老11400人 日本の会衆3800

伝道者22万人

研究生15万人

日本のカトリック信者(公称)45万6千人 教会数2056
日本のプロテスタント信者 (公称)45万9千人 教会数5678
(平成11年度宗教年鑑)

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(表:旧日本陸軍の組織配置図とJW組織の比較)
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※この、末端信者の布教活動管理と普段の生活管理をするための組織全体を「組織」と呼ぶ。JWとは、個人の幸福より組織への忠誠を何よりも要求される全体主義な宗教。

特権:

組織から受け持たされる全ての仕事を「特権」という。小は2世の子供に任される集会中のスピーカーの音量調節係から、大は統治体メンバーまで、全ての特権には明確なランク付けがあり、正規信者の兄弟姉妹になると特権を追い求める事を常に求められる。

特権があっても金にはならないが、特権を得ると周りの目が変わり、自分のステータスがどんどん上がって精神的な満足感を得ることができる。支配欲と権力欲の強い人にはたまらなくうれしい制度。

組織はアメリカ的なトップダウン式の仕事社会の人事なので、過去にその人にどんなに功績があっても、上の指示に忠実に従わなかったり、その人が使い物にならなくなった時点で簡単に首を切る。なので日本的年功序列の温情社会に慣れた人がいきなり理由もなく首を切られると、立ち直れないほどの精神的ショックを受ける。(労働組合のない超ワンマン社長の会社の人事のようなもの)

審理委員会:

組織内の法律に違反したときに開催される内部裁判の事を言う。裁判官(長老)3人、被告人(信者)1人、弁護士無しの再審請求事実上無理の暗黒裁判のこと。審理は原則として3回行われ、信者に反省の色が見えない時は排斥になる。

排斥:

組織の教えに違反したり、幹部に刃向かうと言い渡される判決の一種。排斥とは「あんたはもう仲間じゃないよ、もしあんたとこの先道で出会っても誰も口を聞かないからな、2度とここへ来るな!」と言う宗教的死刑判決を言う。いわゆる破門のこと。信者は排斥者と一切のつきあいを禁止され排斥者は村八分になる。

注:村八分は正しい表現ではないのだが、理解しやすいのであえて村八分と表現している。実際には火事や葬式にも付き合わないので、村八部どころか村十部。排斥になると信者と排斥者は親子であっても完全な絶縁状態。断絶届けを提出した断絶者も排斥者と同じ扱いで絶縁状態になる。

最近は、輸血して排斥されても組織に戻りたいと思う変わり者(復帰希望者)は、王国会館の中で数年間の村八分の後で組織に戻れるという復帰制度あり。

もう少し詳しく解説すると、1977年頃に復帰制度が出来た後も、輸血をした人は絶対に復帰出来なかったのだが、最近は輸血しても復帰出来るようになった。これは、エホバの証人が輸血しても排斥されないと組織から公式発表になった、ブルガリア輸血解禁事件の日本的解決方法ではないかと思っている。

排斥は兄弟姉妹のみ
審理委員会にかけられるのは原則として兄弟姉妹だけで、排斥も兄弟姉妹だけ。バプテスマを受けていない伝道者研究生は大きな悪行なら審理委員会にかけられるが、たいていは助言を受けるだけで兄弟姉妹のように排斥の発表も会衆からの追放もなく研究打ち切りのみ。1980年代は研究生も審理委員会にかけられて排斥になった。

兄弟姉妹が喫煙すると排斥
兄弟姉妹がたばこを吸っているのがばれると審理委員会にかけられて悔い改めないと排斥になる。1980年代はたばこを吸わない兄弟のポケットにたまたまたばこの箱が入っていただけで排斥になった。

研究生が伝道者になってからたばこを吸っているのががばれたら、研究司会者が長老にお説教されて、伝道者は研究司会者と長老にお説教されて、伝道者からただの研究生に格下げになり研究打ち切りもある。

結婚していない独身の兄弟姉妹がセックスすると排斥
特に説明することなし、若い兄弟姉妹はこれで排斥になるパターンが多い。その他には、医師に認められた性同一障害者の同性愛行為も問答無用で排斥。

※排斥の判断基準はローカルルールが多く、地方によって微妙に違うからなんとも言えない。


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