JWの「什一」、キリスト教会の「什一」(じゅういち):

じゅういち じふ― 【什一】
(1)十分の一。一割。
(2)井田(せいでん)法で徴収する租税。転じて、土地にかける税。
三省堂提供「大辞林 第二版」より

【JWの「什一」の意味】
寄付も布教時間も何もかも全部ひっくるめて全部エホバ神にささげろという意味

*** ものみの塔 88 7/1 11 「感謝を抱いていることを示しなさい」 ***
14什一とは,十分の一という一定量を与えることを意味していました。そこには自由選択の余地はありませんでした。同様に今日でも,エホバのすべての僕たちに課せられた明確な命令があり,これにも自由選択の余地はありません。定期的に集まり合い,エホバの王国に関する良いたよりを公に宣べ伝え,キリストの弟子となるよう他の人々を助けなければなりません。―ヘブライ 10:24,25。マタイ 24:14; 28:19,20。

*** 王国宣教 93/6 3 1993年「神の教え」地域大会から十分の益を得る ***
7 イスラエルでは,エホバの崇拝の場所を物質面で支えることも什一に含まれていました。什一は今日,エホバに奉仕したり,王国の業を支えたりするため直接用いる時間やエネルギーや資産を表わしています。什一には集会や大会で過ごす時間,また集会場の維持や清掃のために費やす時間も含まれます。「神の教え」地域大会では,エホバの霊的な倉に什一全体を携え入れる数多くの機会があるでしょう。

JWの正しい什一とは、聖書のマルコ12章に出てくる「貧しいやもめ」の精神。貧しいのにあるだけ全部寄付したやもめの行為が一番正しい什一とされている。(金持ちも貧乏人も持っているものを全部神と組織にささげろということ)

*** 新世界訳聖書 マルコ 12:41-44 ***
41 それから[イエス]は宝物庫の箱の見えるところに座り,群衆が宝物庫の箱の中にお金を入れる様子を見守っておられた。すると,大勢の富んだ人たちがたくさんの硬貨を入れていた。42 そこへ,ひとりの貧しいやもめがやって来て,小さな硬貨二つを入れた。それは価のごくわずかなものである。43 すると[イエス]は弟子たちを自分のもとに呼んでこう言われた。「あなた方に真実に言いますが,この貧しいやもめは,宝物庫の箱にお金を入れているあの人たち全部よりたくさん入れたのです。44 彼らはみな自分の余っている中から入れましたが,彼女は,その乏しい中から,自分の持つもの全部,その暮らしのもとをそっくり入れたからです」。

*** 王国宣教 97/8 3 神権宣教学校の復習 ***
質問:貧しいやもめの寄付についてイエスが示した反応から,どんな貴重な教訓が学べますか。(マル 12:42-44)[週ごとの聖書朗読。塔87 12/1 29ページ6節-30ページ1節参照。]

回答: わたしたちは皆,物質的な寄付によって真の崇拝を支持する特権を持っているが,神の目に本当に貴いのは,自分にとって,なくても良いものをささげることではなく,自分にとって貴重なものをささげることである。

【キリスト教会の「什一」の意味】
イエス・キリストに対する信仰表明として、収入の十分の一を上限として教会に金を献金しろという意味。

献金の種類(教会によって呼称は異なる)
・月定献金(什一献金)
月毎に収入の十分の一献金する。 ・礼拝献金
礼拝・集会での献金。 ・感謝献金
祝節献金 バプテスマ,伝道会,誕生,就職,結婚,昇天 etc
指定献金 献金者が用途を指定する献金
特別献金 会堂建築,災害救済,神学生援助 etc

JW組織は、キリスト教会の「什一献金」というシステムを盛んに集会で取り上げて、「キリスト教会には什一献金という寄付を強要するあくどい教理があるからあくどい宗教だ。JWには什一献金という決まりがないから清い、私たちは金に清い宗教だ」と主張している。

*** ものみの塔 92 12/1 15 『十分の一をことごとく倉に携え入れよ』 ***
什一に関してはどうでしょうか。キリスト教世界の一部の教会で行なわれているように,クリスチャンは自分の物質的な収入の十分の一を取り分けておき,それをエホバの組織にささげなければならないのでしょうか。いいえ,そのようなことは要求されていません。クリスチャンがそのような規範を守るべきであるとする聖句はありません。

*** ものみの塔 95 3/15 25「パリサイ人とサドカイ人のパン種に気を付けなさい」***
パリサイ人,またはペルーシームは,「取り分けられた者」を意味していたようです。パリサイ人は自らをモーセの追随者とみなしていました。彼らは独自の連盟,つまり兄弟団(ヘブライ語,ハブーラー)を組織しました。その会員になるには,同団体の3人の成員の前で,レビ人の浄さを厳守し,アム・ハーアーレツ(無学な大衆)との親交を避け,什一をきちょうめんに支払うことを誓約しなければなりませんでした。


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