私は心理学とかの学問を正式に学んでませんので心の基礎を知りませんから、とにかく応用を集めて、応用の中から基本を見つけだすというめんどくさい作業をしたわけですが、今はいろいろな心の本が出ていますので、(大すぎです)いい本にさえ出会えれば心の問題の基礎を学ぶことが出来ます。

脳細胞がどーたらこーたら、シナプスがどーのこーのという学問的な基礎ではなく、もっと実用的な心の問題の基礎を知ることが出来る本が無いかなと思っていた所、岩月謙司という学者の書いた本を知りました。

その人の書いた本が心の問題の解決の糸口になるかなと思ったので紹介です。かなり重症な人向けですから万人向けではないと思いますが、重症で藁にもすがりたい気分の人は一読すると問題の原因と解決のヒントがつかめるのではないかなと思います。

幼い頃から親の顔色を見ながら育つしかなかった子供が、どんな心理状況で親のロボットになり、どういう理由で心が壊れ、何故自殺未遂をするようになるのか、そういう表に出ない家庭内の心の問題を深く掘り下げて問題の原因を解説し解決のヒントを提示しています。

JW信者の例は出ていませんが、ものごころついた時から親のロボットになるべく育った人は、読むと自分の状況そのままの例が多く、自分にあてはめることで問題解決の糸口になるのではないかと思います。

今までオフ会で出会った2世達150人以上を見ていると、親が信仰に熱心で、ものみの塔組織の指導に忠実に従えば従うほど、子供の心がそれに比例して壊れて行くいう共通点があります。

その原因は、親がものみの塔組織の指導に忠実に従い、もうすぐ来るとされているハルマゲドンを生き延びて、その後に来るとされる楽園に一家揃って行き、家族全員が「不老不死」になって永遠に生きるために一生懸命子育てした結果、

1)「機能不全家族」の中で育ったことによる【アダルトチルドレン】

2)「条件付きの愛」で育てられたことによる【境界性人格障害】

3)「ムチの虐待」による【PTSD(心的外傷後ストレス障害)】

4) 幼児期に受けた虐待による【解離性障害(過去の記憶の喪失)】
重症の場合は、パニック障害、繰り返す自傷行為と自殺未遂、解離性健忘、 解離性遁走、解離性フラッシュバック、離人症、解離性同一性障害(多重人格)など

という複数の原因が複雑に絡み合ったトラウマ(精神的な傷)を背負って生きています。

ものみの塔組織とは輸血拒否による死やムチによる虐待で障害を持っても責任を取らない無責任な宗教です。だから他人に頼らず自分の心は自分でなんとかしようよ。自分の心の中の事は自分が一番良く知ってるんだからさ。

書名:家族のなかの孤独
著者:岩月謙司
出版社:ミネルヴァ書房
発行年月:1998年 03月
サイズ:単行本
ISBN:4623028372
本体価格:2,500円 (税込:2,625円)

家族のなかの孤独―対人関係のメカニズムamazon

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【目次】
第1部 現実編―手記に見る対人関係の悩み
手記「私は生きている!」
不登校児で悩むお父さんへの手紙
女子大生の手記「不幸の原因―それは父への執着」

第2部 理論編―対人関係のメカニズムを解く
構造不幸―友人・恋人の対人関係
親の七がけ幸福論
会社(組織内)での人間関係
自分にウソをつく人々

・amazonの解説文
人間関係の問題は突き詰めていくと、ひとつの原因に行き着く。それは、幼児期における親からの愛情、やさしい眼差しに満たされることが少なかったということにある。本書は、対人関係の悩みとその真の解決法について多くのケースにもとづいて解説し、あなたの積年の疑問を氷解させる画期的な一冊です。

人間関係の問題の原因の大半は、幼児期における親からの愛情、やさしい眼差しに満たされることが少なかったという事にある。対人関係の悩みとその真の解決法について多くのケースにもとづいて解説する。

・HPの解説文
この本の第一章の「ある既婚女性の手記」には、衝撃的な事実が生々しく書かれています。ごく普通 の家庭に育った彼女が経験した地獄。テレクラ遊び、セックス依存、買い物嗜癖、育児ノイローゼ、度重なる自殺未遂…(全て実話・この女性本人の書き下ろし)こんな人が幸せになれるはずがない、生きていけるはずがない…誰もがそう思うだろう。ところが、なんと彼女は、岩月との「出会い」と「癒し」によって、再び命の火を輝かせ始めるのである。

その他、不登校児で悩むお父さんへの手紙や、ある女子大生のこれまた生々しい手記も掲載されている。いままで色々な心理学関係、精神医学関係の本が出版されていますが、この本は、分析だけにとどまらず、「解決法」が記されています。

読みながら、悲しくて泣き出したくなるシーンが、何度も出てくるかもしれない。「自分って間違ってるのか?」と、不安になるかもしれない。しかし、この本に書かれていることは、全て真実なのです。辛くても真実を、見つめ最後の1ページを読み終えたとき、不思議と、生きる意欲が湧いてくる、不思議と誰かを愛したくなる、そんな不思議な一冊なのです。


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