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【JW2世問題について】

私はJW組織に対して言いたいことはもう何もありませんね。自分たちが一番
正しいって主張するのはどの宗教団体でも同じだし、信じた人が辞めた後で、
「だまされた」って思うのは、どの新興宗教でも同じだと思っています。

「でも、それにしちゃぁ、あんたらちょっとやりすぎじゃぁねぇか?」って、
思うけど、そんなこと言ってもしかたがないよね。そもそも新宗教なんて、
どこもそんなもんですから。

JW側はなんだかんだきれい事を言ってますが、所詮、世の中の宗教なんて
そんなもんだと思いますよ。だから、やりたい奴は勝手にやればいいんだし、
嫌なら辞めりゃいいんだし、やってる奴は死ぬまでやってろって思います。

ただ、親に宗教を強制されたJW2世は話が違ってね。本来、「子供は天からの預かり物、しっかり育てて、世の中に通用する人間として送り出すのが親の勤め」であるはずなのに、「子供は私の物、子供をどう育てようが私の勝手」って、JW組織の中でしか生きていけないような子供に育てるから、子供が大人になってもなかなか治らない、一生背負うトラウマ背負わされるわけです。

でも、子供は親を選べませんし、親も子供を選べませんから、子供が親の意見や考え方を強制させられて育てられるのは、どこの家庭でも大なり小なり同じだと思います。

そして、親にとって子育ては一発勝負ですよね。生まれる前にパソコンでシュミレーションして、事前に起こりうる問題を全部練習して、子育ての卒業証書貰ってから子供を作って、パソコンの復習を兼ねて子供を育てる訳には行きません。

だから、どの親も子供を育てる間には、小さな失敗をいっぱいをするわけです。そして小さな失敗を反省して、いろいろ夫婦で話し合って考えて、自分の子供の反応を見て、育て方をその子に合わせて修正しながら育てていく過程で、親も子供に育てられるわけです。まともな親になるためにね。

そして、どの親も自分の子供が生まれた時は、「末は博士か大臣か」って思うのは同じだと思いますが、やっぱり鳶は鳶であって、鳶は絶対に鷹を産めないと思います。

鳶の夫婦から産まれた子が鷹になるのは、その子のやる気次第だと思います。子供は無限の可能性をもっていますから、やる気さえ出せれば何でも出来ると思いますよ。でもその時に、子供が本来持っていない能力や才能を、親が無理に強制すると悲劇になりますよね。

良くある話では、教育ママの子育ての失敗から来る子供の不良化ですね。

子供は親が大好きですから、いつも親に好かれたいと思って一生懸命努力します。その時に、それが親に対する愛情から来ている努力と考えずに、その子が本来持っていない才能や可能性の芽と勘違いして、子供の人格を一切認めずに、「子供は犬や猿と一緒で、ちゃんとしつけないと芸ができない」って思って、子供の意志を完全に無視して育てると、大きくなってから間違いなく親に反発して私みたいになります(苦笑)

で、教育ママの弊害で子供が不良化しても、世の中にはそういう教育ママのトラウマを背負った人がいっぱいいますから、「俺も、私もそうだった」って話しになって、この経験は自分だけの経験じゃなかったんだって比較できるから治りが早いです。

それに大検とかあるから、教育ママの教育に反発して学校から落ちこぼれても、本人にやる気さえあれば再チャレンジ出来ますよね。

そして、仮に最悪の親に育てられてしまって完全に不良化してしまい、学歴とは完全に縁がない社会で生活していても、暴走族とかチーマー上がりがいる職人の世界に入れば、似たような経験をした奴は必ずいるし、水商売の中のディープな世界に入れば、自分の経験なんか甘ちゃんだったって感じるくらい、すざまじい経験をしている男女がいっぱいいますから、そういう人達を知ると、自分はまだまだ幸せだったんだなぁ…って思えて来るから不思議です。

でも、JW2世の経験は世の中の割合に比べて少なすぎますから、自分の経験を一般人と比較出来ないんですよ。だからJWのせいで心が壊れると治るのにとっても時間がかかります。

JWの親の子供に対する宗教教育の動機は教育ママと同じです。教育ママが、いい大学を出ていい会社に入るために子供の尻をひっぱたいて教育するのは、その時に子供が親を恨んでも、あとで子供に「あの時厳しくしてくれてありがとう」って言ってもらえるから張り切るわけですが、それは日本の社会が学歴社会だからで、その常識はとりあえずは永遠に続くはずなので、そのやり方はいちがいに間違いではないわけです。

しかし、JWの親が子供の将来を思って、自分の心を鬼にして子供を教育する時は、一般の世の中とは違い、↓こういうコースを目指させる事になります。

まずよい兄弟よい姉妹になって、その後は正規開拓者、そして奉仕の僕から始まって、目指せ海老名ベテラー、特別開拓者、MST、落ち着いた頃に長老になって、目指せ巡回監督、支部委員。うまく行ったらギリアデ宣教学校、統治体メンバーって言う、気が遠くなるくらい遠大で崇高な目標です。

(ちなみに、JWは今時珍しい男女差別宗教ですから、女の子の目指す目標は、特別開拓者と海老名ベテラー止まりになります。)

この道は、親の信仰レベルにより何処まで目指すか目標が変わってくるでしょうが、子供が全身全霊打ち込まなくては絶対に達成できない大目標です。

(私の場合は海老名ベテルが存在しない時代でしたので、兄弟→正規開拓者→特別開拓者→沼津ベテラー→長老→巡回監督コースで、もしもうまく行ったら、目指せ!ニューヨーク・ブルックリンのギリアデ宣教学校でした(苦笑))


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