1995年
*** 知識(1995年発行) 第15章 148ページ 神に誉れをもたらす家庭を築く ***
21 親は自分の与える懲らしめが効果的かどうか,どのように確認できるでしょうか。親は,『自分の与える懲らしめは何を成し遂げるだろうか』と自問できるかもしれません。懲らしめは教えを与えるものであるべきです。お子さんは懲らしめが与えられている理由を理解すべきです。親は矯正が及ぼす影響にも関心を抱くべきです。確かに,ほとんどの子供たちは最初,懲らしめを受けるといら立ちを覚えます。(ヘブライ 12:11)しかし,子供たちが懲らしめを受けておびえたり,見捨てられたと感じたり,自分は生まれつき悪い人間なのだと思い込んだりするようなことがあってはなりません。エホバはご自分の民を矯正する前に,「恐れてはならない……わたしはあなたと共にいるからである」と言われました。(エレミヤ 46:28)確かに矯正は,お子さんが,親は愛と支えを与えてくれる存在であり,自分と共にいてくれると感じられるような方法で与えるべきです。
注:「知識」は現在使われている新人研究生用の教科書。研究司会者と新人研究生用がこの本を使ってマンツーマンで勉強する。
この本で勉強した親により、子供たちは懲らしめのムチを受けておびえ,親に見捨てられたと感じるようになり,自分は生まれつき悪い人間なのだと思い込むようになる。
1996年
*** ものみの塔 96 12/1 11ページ 親の皆さん,お子さんを喜びとしてください ***
エホバの言葉に重きを置く
4「エホバの……精神の規整」とは,自分の考えを規整してエホバのご意志に合わせることを意味しています。ですから,親は幼い子供の思いの中に物事に関するエホバのお考えを浸透させなければなりません。また,同情心に基づく懲らしめを与える,すなわち矯正のための言わばしつけを行なう神の手本に見倣うことも必要です。(詩編 103:10,11。箴言 3:11,12)しかし,それができるようになるには,神の預言者モーセが古代のイスラエル人に,「わたしが今日命じている[エホバからの]これらの言葉をあなたの心に置かねばならない」と勧告したとおり,親自身がエホバの言葉を吸収しなければなりません。―申命記 6:6。
5 親は聖書を定期的に研究し,黙想し,祈ることにより,モーセが次に命じた事柄,すなわち,「あなたは[エホバの言葉]を自分の子に教え込み,家で座るときも,道を歩くときも,寝るときも,起きるときもそれについて話さねばならない」という命令を実行する用意ができます。『教え込む』と訳されているヘブライ語は,「繰り返すこと」,「何度も言うこと」,「はっきり印象づけること」を意味します。エホバの言葉を前面に掲げつづける必要があることをモーセがさらにどのように強調しているかに注目してください。「それをしるしとしてあなたの手にくくり,それはあなたの目の間の額帯とされなければならない。それをあなたの家の戸口の柱と門に書き記すように」と述べています。エホバが親に,定期的に愛情深く子供に気を配ることを求めておられることは明らかです。―申命記 6:7‐9。
1997年
*** 幸せな家庭を築く秘訣(1996年発行) 第5章 59‐60ページ 幼い時から子供をしつける ***
懲らしめは不可欠
20 懲らしめとは,思いと心を矯正する訓練のことです。子供たちには絶えず懲らしめが必要です。パウロは父親たちに,「エホバの懲らしめと精神の規整とをもって[あなた方の子供を]育ててゆきなさい」と助言しました。(エフェソス 6:4)親は,エホバが行なわれるように,愛のうちに懲らしめるべきです。(ヘブライ 12:4‐11)愛に基づく懲らしめは,言って聞かせるという形で施されることもあります。「懲らしめに聴き従(え)」と言われているのはそのためです。(箴言 8:33)では,懲らしめはどのように与えたらよいのでしょうか。
1998年
*** 幸せな家庭を築く秘訣 第6章 71ページ 伸び伸びと成長するよう十代の子供を援助する ***
懲らしめと敬意
15 懲らしめとは矯正を与える訓練であり,それには話し合いが含まれます。懲らしめには,罰を与えることよりもむしろ,矯正という意味合いがあります。もっとも,罰を与えることも関係するかもしれません。お子さんは小さいとき,懲らしめを必要としていました。しかし,十代になった今でもある種の懲らしめを必要としています。もしかしたら,今のほうがもっと必要かもしれません。賢明な十代の子供は,これが真実であることを知っています。
1999年
*** 幸せな家庭を築く秘訣 第6章 72ページ 伸び伸びと成長するよう十代の子供を援助する ***
18 実際のところ,適切な懲らしめが与えられるということは,親が子供を愛している証拠です。(ヘブライ 12:6,11)親の立場にある皆さんは,首尾一貫した,道理にかなった懲らしめを与え続けることの難しさをご存じです。家庭の平和のためには,なかなか言うことを聞かない十代の子供のやりたいようにやらせたほうが簡単に思えるかもしれません。しかし長い目で見ると,この後者の道を選ぶ親は,家族が手に負えなくなってしまうという代償を払うことになります。―箴言 29:15。ガラテア 6:9。