私が一番好きなタバコの火の付け方は、下り全開で走り終わった直後の真っ赤に焼けたフロントブレーキのディスクロータ-でタバコの火をつけることでした、あれは最高の一服だったなぁ。

また峠を走りたいなって思うときもあるけど、私はやっちゃだめだよなー。ほり、私は子供いるからさ、一応真面目に給料運搬人やってないと子供にまずいじゃん。失う物が何もない若い頃は、全部自分の人生だったから好き勝手に遊べたけど、今は守らなくてはならない家族がいるからね、それにもう俺、歳だし(爆)

バトル中、前2台後2台対向車1台の計5台の数秒後の動きを先読みしながら、ブラインドコーナーの先の状況考えて、今の路面状況感じて、つま先でブレーキパットの温度とフロントタイヤの表面温度とタイヤのヘタリ具合読んで、リヤタイヤの滑り具合を腰で感じてリヤタイヤの表面温度とヘタリ具合見ながら、ブラインドコーナーに4速150km/h以上で突っ込んで、

コンマ1秒間違えたら間違いなく崖から落ちて死ぬ長い下り坂の右コーナーで、事故る寸前の最適なタイミングでブレーキペダルを「くくっ、ぎゅーぐんっ!」って踏みしめながら、頭の中でエンジン回転数とギア比の計算して、そのコーナーの最適なギアポジション選んで、ヒールアンドトゥして必要ならダブルクラッチ使ってギアを4-3-2って落としながら、ハンドルを、右、中立、右って振ってフェイントかけて車を荷重移動させて、まだ直線のうちにブレーキングドリフトに持ち込んで、

コーナー入り口前で車横向けてドリフトアングル作ったら、横向けた車のタイヤのブレーキ効果でどの位速度が落ちるか読みながらクリッピングポイントに向けてハンドル中立にして、アクセルペダルでドリフトコントロールして、クリッピングポイント過ぎたら立ち上がりでトランクション稼ぐのにハンドルを軽くソーイングしながら、軽くパワースライドさせて、立ち上がりラインからケツが1cmでも余計に出ないように注意しながらアクセルペダル踏んで、絶対にパワーオーバーステアやリバースステアにならないようにしてアクセルペダルを「じわぁぁ..がん、ぐぅーん!」って踏んで立ち上がっていく。

こんな作業をしながら、頭の中をコンマ数秒おきに切り替えて、同時処理的に5つ以上別な事を考えながら、......ってもう出来ないもんなぁ。

漫然とドリフトしてたら間違いなく事故るし、歳食ったから、自分の動体視力が落ちたのが痛いのと、絶対徹夜出来なくなったのが完璧に痛いですね。

箱根の土曜の夜の峠の取り締まりがいなくなるのは夜中の2時過ぎだから、もう、そんな時間に遊べる気力と体力は無いっす。でも最高に楽しかったよ。

(今は時代が違うもんなぁ、これ、全部一番最初のドリキン土屋圭一が悪いんだぜ。あいつが雑誌でさんざん煽るから、峠でセンターライン割るのが流行っちゃったじゃねーか。おかげでなぁ、バトルしても必ず一車線主義だった俺が、箱根の長尾峠でセンターライン割って2車線全部使って走る糞マークUに負けちまったじゃねーか!

マークUだぜマークU、いくらターボ付いてるからって、あんなおっさん車に俺が負けるなんて信じらんねぇぞ。俺もテク全開で付いて行ったけど、対向車が来てるのに2車線全部使うバカに、1車線だけ使ってたら追いつけるわけねーだろ!命が惜しいから引いたけどよ、あの糞マークUだけは絶対に忘れねぇぞ!)

ここから先はもっと小さいフォントで書きたい位なんだけど。

昔の私と同じように、峠にはまっている元2世っていると思うんですよ。今は、雑誌でさんざん煽ってるしね。でも、「湾岸ミッドナイト」みたいな、時速300km/h以上の世界は、金持ちのおぼっちゃましか出来ませんから、貧乏人の小倅は「頭文字D」を読んで峠に行くわけです。そしてコーナリングの魅力に取り付かれる人もいると思います。

で、そう言う元2世に「そんなくだらないことやって何が面白い、もっと、まともなことをやったらどうだ。」なんて、よくオヤジが言いますが、大きなお世話でね、自分の稼いだ金で遊んで何が悪いって思っちゃうけど、でも、危ない遊びをしているのは事実なわけで、

やっぱ危ない遊びはやめた方がいいよ。(苦笑)

でも、車の魅力にはまった人は、他人にやめろって言われて「はいそうします」って、簡単にやめるような人達じゃないのは、私がそうでしたからよくわかります。だから、私もあなたによけいな世話をしちゃいますよ。あなたが車で死なないためにね(^^)

峠を走る時の鉄則は、

1.絶対に1本目から全開で走らないこと、最初の1本目は路面状況を見る目的で、ゆっくり流して道路の状況を全部確認して、それから全開が基本。

2.絶対に自分の運転能力と車を過信しない事。車は所詮機械なんだから、いつか必ず壊れると言うことを忘れないこと。特にブレーキ回り、最低でもブレーキOILはDOT-4に変えて、一回峠を走ったら必ずエア抜きする事。そして運転はびびる位が丁度いい、自分の腕と車を過信したら必ず事故る。

3.自分の持っている能力の100%以上で走らない事。コーナーの先には何があるかわからないから、常に自分と車の能力の80%以下で走って、もしもの時のために、必ず安全マージンを20%取っておくこと。

4.交通法規と交通ルールを守りましよう(爆)人の迷惑をよく考えてから遊ぶ場所を決めようね。山の中に行けば、速度規制の標識が立ってなくて、誰にも迷惑かけずに練習する場所がきっとあるよ。

そして、見通しのいい広い交差点で、気合い一発のド゙リフトショーを演じるのはやめましよう。(笑)あれ、やってる方は気分最高だけど、見てる方は迷惑だからね。

今、ドリフト頑張って覚えようとしている人は、立ち上がりのパワースライドはドリフトじゃないから間違えないでね。進入のブレーキングドリフトが本当のドリフトだから頑張って練習して覚えてください。

そして本を読んでもブレーキングドリフトの概念がつかめない人。(と、私が何を言ってるのか全然わからない人。)


戻る 前ページ 次ページ