ぶっちゃけて言えば、普通はコーナー回るとき、1,直線でブレーキ終わらす、2,ハンドル切る、3、車が回頭する、4,コーナーの頂点を目指す、5,頂点抜けてコーナーを回りきる、6,回りきって立ち上がる。となるわけだけど、こんな事を順番にやってたら絶対に早く走れないから、1,2,3をまとめて一回でやる事をブレーキングドリフトと言いいます。

で、4,のコーナーの頂点をクリッピングポイントと言って、5,6,がパワースライドです。パワースライドをやりすぎるのをパワーオーバーステア、もっとやりすぎてスピンしちゃうのが、リバースステアと言います。(1,2,3を失敗してガードレールに刺さるのを、「どアンダー(アンダーステア)出してガードレールに刺さる、ヘタクソドライバー。」と言って、末代まで続く大恥になります。)

峠のブレーキングドリフトでは、わざとオーバースピードで進入して、1,2,3を同時にやって、横を向いた車のタイヤ抵抗もブレーキに利用して効率よく速度を落としながら、ぎりぎりの綱渡り状態でハンドルを中立にしてアクセルだけで4,に進む作業です。(この説明でわかったかな?)

でも、最近の車は普通に走っていればそんな事しなくても簡単に曲がるし、逆にそんな事しない方が早く走れるように出来ていますから。ある意味、時代遅れのサーカス団みたいな見せ物行為でもあるのですが、もっともっと早く走りたいとなると、車の限界を越えた時に絶対に必要な技術でもあります。

初心者のブレーキングドリフトのやりかたは、ハンドルでフェイントかけるだけなんだけど、峠での高速ドリフト運転では、ハンドルはあくまできっかけで、ハンドル、ブレーキ、アクセルを適切なタイミングで使い、車の荷重移動を利用して少ない操作でブレーキングドリフト状態に持ち込みます。だから荷重移動を自分が完全に理解していないとドリフトしたくても絶対に出来ないし、最悪の場合、アンダーステア出して対向車線に飛び出してしまい事故の元です。

荷重移動の練習にはジムカーナが役に立つよ。でもジムカーナは低速ドリフトだから、きっかけの練習にはなっても、峠の高速ドリフトにそのまま応用できません。(基本は同じだけどね)ジムカーナは1速2速全開、たまに3速使うだけの世界、峠は、1,2,3,4,5,6速を全部全開で使います。峠の高速ドリフトを覚えるには経験しかないから、絶対に無理しないで安全に練習してくださいね。

ドリフト練習して事故ったら只のバカだからさ。

ドリフトできれば、限界時の自分の車の挙動が理解できて、1人で足回りのセッテイングが出来るようになりますよ。結局セッティング次第で早くも遅くもなりますからね。そして、ブレーキングドリフトはFRだけのテクじゃないから、FFだろうが4WDだろうが練習すれば出来るようになるから、無理せず事故らず練習してください。

(FFや4WDでは、1,2,3をタックインと言い5,6をパワーアンダーを押さえて立ち上がる、と言う表現をしますが、やってることはほぼ一緒です。)

最初に自分の運転能力の60%から練習を始めて、5%ずつ上乗せしていくのが無事故の鉄則です。自分の五感のセンサー磨いて、車と会話出来るようになれば運転は自然にうまくなりますよ。

そして、峠に行った時は、車が動かなくなった時を考えて、防寒着と工具一式を忘れずに。そして、もしものための板金タガネは必需品。軽く事故って、フェンダーがタイヤに食い込んだ位のトラブルで自走出来なくなってしまって、JAF呼んでレッカー代取られるの馬鹿らしいでしょ。そんな時は板金タガネでフェンダーぶった切って自走で帰ればいいんですよ。板金タガネは自動車部品店で簡単に手に入ります。

ほんで、どんな車でもリヤのトーイン調整をトーアウト1〜2mm位にするとオーバーステアになるから、ドリフトは簡単に出来るようになるよ。あと、練習用に60タイヤに変えるのも一つのやり方だよね。でも、やる前に必ずブレーキパットだけは金かけていい奴に変えてからやろうぜ。

やっとかないと一番大事な時にフェードして事故るぞ。(藁

JWに関係無い話だし、走りに全然興味が無い人にはどうでもいい話だから、おもいっきり小さく書きました。(;´Д`)アハハハ…

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当時の、ドリフト・ドライビングクラブ・スプリアスのステッカーです。今と違ってパソコンで印刷出来ない時代なので、特注のシルクスクリーン印刷で作りました。

スプリアスと言うのは、アマチュア無線の世界では無線機から出る不要な電波の事を言い、テレビやラジオに悪影響を与える迷惑電波なんですが、それが転じて、↓こう言う意味になりました。

【いつも頭の中から変な電波出して他人に迷惑ばかりかけてる奴ら】


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