インナーチャイルド・プログラム第2部
JW組織が心理学の技術を応用して信者の信仰を強化するための内部資料
【インナーチャイルド・プログラム第2部】
傷ついた内なる子供の居場所づくり
☆☆☆ 取り扱い上の注意 ☆☆☆
第1部があれば当然第2部もあります。
第1部を読んで時間が経っていて、既にインナーチャイルド・プログラムに免 疫がついた人であれば第2部を読んでも別になんてことはないと思いますが、 初めて第1部と第2部を通して読む人は、この文書にマインドコントロールさ れちゃったり、自分の心のトラウマを刺激されたりする可能性があるので充分 に注意して下さい。
元2世の立場で説明すると、第1部では、小さい頃からJWの世界の中だけで 生きる事を強制されてきて、自分の心がJWのせいでどのように傷ついたのか? 無理矢理宗教を信じることを強制された世界の中でどのように生きてきたのか? そして、今後も熱心な現役信者を続けるためにはどういうふうに生きていくべき か?という事を、心理学のインナーチャイルド理論を使って解説してありました。
自分たちが今までやってきたことを全て棚に上げて書いてありますので、読ん で頭がぶち切れた人も多かったと思いますが、自分の心の問題を解決するため にはクールに原因究明しなくちゃなりませんので、情報の出元が何であれ使え る物は有効に利用しましょって好意的に思っていましたが、第2部は全然違い ます。
第2部では立ち上がりの最初から ものみの塔そのものです。ぶっちゃけて言 えば、一般人の知らない心理学という人の心の中を直接いじる特殊技術を応用 して、また熱心なJW信者になってもらうための文書です。
第1部では、本屋で簡単に手に入るインナーチャイルド本やアダルトチルドレ ン本と言ってることが同じだからこの文書は信頼できる。この文書の言ってい ることは1から10まで正しいと思わせておいて、後半部分から11,12, 13,・・・って少しずつ話がずれて行きました。
この第2部はその続きで、14,15,16,・・・・に相当します。 そして14,15,16,・・・の話の中で、聖書の聖句をガンガン引用するし、 素人が聞いたことがない専門家の名前が説明無くいきなり出てくるし、何の専 門家なのかの説明なしでの発言の一部引用はあるし、その人の家庭環境などの 詳しい説明無しに具体例を出してくるしで、この文書の信頼性を高め、読んだ 人が「この文書の言ってることは1から10まで正しい」と思いこむように、 おなじみの、 ものみの塔式の情報のすり込みテクニックを繰り返し使ってい ますので、注意して読まないと、あなたもこの文書にはめられちゃいますよ。
第1部に関しては、ある意味で人間の誠意を感じました。JW組織の今までの 行いのせいで心が壊れた人達がいっぱいいる。その人達に対して責任を感じた 誰かが、インナーチャイルド理論を使って治療しようと考えた。でもJW組織 では決められたレールの幅以外の事をするのは許されませんから、その範囲の 中で精一杯やった。そういう、人間としての誠意を感じました。
しかし、第2部ではそういう人間の誠意を感じません。第1部で治療効果があ ることを知った誰かが、「これは使える!」と思って、心理学の特殊技術を応 用して、信者の心を再洗脳とか再マインドコントロールして、信仰を再強化す る目的で作った文書だとしか思えません。
これは、医師や心の治療の専門家にのみ使うことが許されている、人の心の中 を直接いじることができる心理学の特殊技術を、宗教団体が信仰強化の目的で 使っていいのか? 法律に違反さえしなけりゃ宗教団体は何をやってもいいの か? という人間としての論理の問題になると思います。
もし第2部で治療を受けられる方がいるとすれば本当にお気の毒だと思いますよ。
元2世達のJWが原因の心のトラウマを解決するには、トラウマの原因を追及 しなくては解決の糸口はつかめません。第1部はJWの教えが原因のトラウマ の原因追及をクールにしていますので、自分にトラウマはあるんだけどそれが 何なのか全然わからない状態の元2世達にとっては解決の糸口が見つかるあり がたい文書だと思っています。
第2部の内容はものみの塔そのものですから元2世が読んでも何も益にはなり ませんけど、第1部があれば第2部もありますから、第2部に変に期待しても しかたがないよって意味で公開の必要性を感じました。
元2世達のトラウマの原因を作ったのはJWです。本来であればトラウマの原 因を作った側がそれについて責任を持って最後まで全部解決する義務があると 思いますが、何もやってません。(法でそれを義務づけられていませんから、 当たり前と言えば当たり前ですが・・・・)原因を作った側が何もしないので あれば、我々元2世側が自分の出来る範囲でみんなで力を合わせて、元2世達 のトラウマを解決出来る道はないか模索するしかないです。
この文書はこういう話の展開になっていますので、読むときは十分に注意して 読んで下さい。第一部の繰り返しになるけど、「もしかしたら自分はやばいか な?」と思ったら、最初から読まない方がいいですよ。
JWではマスターベーションは解禁か?と思わせる表現もありますし、小学校 高学年で脳腫瘍を煩い、5年間の闘病の後に亡くなられた若い兄弟の話もあり、 書いてある例が具体的すぎるので、この文書はかなり心に来ます。
読むときは自己責任で。
■インナーチャイルドプログラム登場単語・参照聖句■【第一部】 −語句検索− エホバ 5回 イエス(キリスト) 0回 サタン 0回 −聖句参照・引用−(全2回) ヘブライ語聖書(全2回) 箴言 1回 詩編 1回
【第二部】 −語句検索− エホバ 164回 イエス(キリスト) 23回 サタン 9回 −聖句参照・引用−(全49回) ヘブライ語聖書(全27回) 創世 1回 出エジプト 1回 民数 1回 サムエル二 1回 ヨブ 3回 詩編 7回 箴言 5回 伝道 2回 イザヤ 1回 エレミヤ 1回 ハバクク 1回 ゼパニヤ 2回 ゼカリア 1回 ギリシャ語聖書(全22回) マタイ 3回 マルコ 3回 ルカ 1回 ローマ 3回 コリント一 2回 コリント二 4回 エフェソス 2回 テサロニケ一 1回 ヨハネ一 3回
【インナーチャイルド・プログラム 第2部】
傷ついた内なる子供の居場所づくり
ものみの塔フォントのマインドコントロールの影響を避けるためと、内容を読みやすくするために全文テキスト化してあります。
文書の画像はエホバの証人Q&Aへの直リンクです。
【参考資料】エホバの証人と精神疾患
ゆーじ
2002/04/14 公開